第十一話 女郎通い

白隠さんは女が大好きだ

特に女郎が好きでたまらない

ある日 ある遊郭で ある女郎が臼で粉挽きをしていた

臼にぴたっとつけた女郎の太股がちらっと見える

台所に水を欲しいと入って来た白隠さんがそれを見て言った

水も欲しいが わしは臼になりたいわい

女郎は笑って言った

坊さん あんた そんなこと言っていいのかい

何か悪いことでも わしは言ったかのう

出家した坊さんは 女と交わってはいかんのじゃろう

女郎は粉挽きをしながら笑って言った

誰がそんなことを決めたんじゃ と白隠さんは怒って言った

だってみんなそうじゃろう 坊さんは と女郎が言うと

坊主が一番あれが好きなんじゃ だから坊主になったんじゃ 

そんなことも分からんから お前さん 粉挽きさせられておるのじゃ

女郎は言った

わしが粉挽きさせられておるのは わしの顔がおたふくで客がこないからじゃ

わしは お前さんのようなおたふく顔が大好きじゃ

そのおたふく顔と太股の不調和が最高じゃ

それから後 その女郎は遊郭一の花魁(おいらん)になった

その花魁の唯一の旦那は 白隠さんだった