Chapter 20 逆さま現象

自己中心な人間は、偽善的な生き方をする。
一方、
他人(ひと)に配慮する人間は、偽悪的な生き方をする。
まさに、
常識のどんでん返ししたところに、真理があるわけです。
そして、その背景には、
自分に基準を置くと、
わからないことをわかると考える。
部分観を全体感と考える。
間違った二元論(好いとこ取りの相対一元論)を正しい二元論と考える。
考え方を在り方と考える。
つまり、
偽善的になる。
一方、
他者に基準を置くと、
わかることをわからないと考える。
全体感を部分観と考える。
正しい二元論を間違った二元論と考える。
在り方を考え方と考える。
つまり、
偽悪的になる。
まさに、
“自分さえ好かったらいい”という考え方、
と、
“他者が先ず好かったらいい”という考え方、
の関係に他なりません。
つまり、
“自分さえ好かったらいい”という考え方=部分観=偽善
“他者が先ず好かったらいい”という考え方=全体感=偽悪
ところが、
逆さまの常識を持っている人間は、自分のために“自分さえ好かったらいい”という考え方を持ち、結局、一番自分のためにならないことをしているのです。
逆に言えば、
先ず他者のために“他者が先ず好かったらいい”という考え方を持つと、結局、一番自分のためになっていることを理解していないのです。
だから、
人間社会では、
わかることをわからないと考え、
わからないことをわかると考えている。
全体感を部分観と考え、
部分観を全体感と考えている。
正しい二元論を間違った二元論と考え、
間違った二元論(好いとこ取りの相対一元論)を正しい二元論と考えている。
在り方を考え方と考え、
考え方を在り方と考えている。
といった逆さま現象が起こってしまったのです。