第四話 先を譲る大切さ【時刻:2023年1月30日午2時5分】

今日は、お父さんがつくった「鬼の掟十七条」の第八条から第十一条までと、「新しい三十二の戒め」の戒めについて、お話します。
お父さんの、「鬼の掟十七条」は、動物がとても好きなわたしには、当然のことだけど、まだ納得出来ないのです。
第八条
  凡そ、人間として生命を維持する上での他の生物の殺生以外は、いかなる微細な生物といえども殺生は許されるべき行為でないことを肝に銘じ守ること

第九条
  凡そ、人間が守るべき道理は、人間だけに通じる道理であってはならない
  こと

第十条
  凡そ、人間が同じ人間と争うことは自然の道理に合わして為すこと、
  人間の道理だけで争うことのないこと

第十一条
  凡そ、人間といえども不条理なことを他の生き物に為すならば、天から不条理な罰を必ず受けることを肝に銘じておくこと

動物同士が争って殺し合いまでしていることがよくあります。
食べる餌を求めての殺し合いならば仕方ないと、お父さんは言ってるのですが、食べる物が殺し合う相手だから、わたしも仕方ないのかなと思うのですが、何とか殺し合わないで、お互い、食べる物を得られる方法はないのでしょうか?
わたしはよくわからないのですが、本当に食べる餌として、他の動物を殺すだけなのでしょうか?
動物の群を観察してみると、食べるだけではないようです。
群をなすと、必ずボス争いが起こります。
どうしてボスがいなくてはいけないのでしょうか?
みんな一緒では駄目なんでしょうか?
ボスがいるから、餌を食べる順番があって、子供をつくる権利の順番があるのでしょう?
そんな順番は、相手に譲ってあげればいいのではないでしょうか?
そうすれば、ボスなんか必要ないし、ボスの地位争いの為に殺し合いをしなくて済むと思います。
どうして、人より自分の方が先でないと駄目なんですか?
みんなに順番を譲っていては、食べ物がなくなったり、自分だけが飢えてしまうというのでしょう?
だけど、お互いに相手に譲っていく気持ちがあれば、そんなことには絶対にならないと思うのですが、わたしが間違っていますか?
これは、違う動物同士でも、同じ動物同士でも、変わりはないと思います。
「(お互いに)相手に先に譲ってあげる」
このことがとても大切なことではないでしょうか。
動物は良いことをすれば褒めてもらえるという気持ちがあります。
だから、相手に先に譲ってあげることが、良いことだから出来るのです。
人間は、悪いことをしてはいけない、悪いことをするとお仕置きをされると、いつも思っているようです。
だから、良いことをすることなんかは考えられないのではないでしょうか。
相手に先に譲ってあげることが、損することだと思っているのです。
褒められるということは、とても嬉しいことです。
それなのに、褒められることをする気持ちがなかなか起こらないのは、損するのが嫌だと思っているからではないでしょうか。
自分がそうだから、相手もそうだと思っている。と、お父さんは、わたしに説明してくれるのですが、わたしには、どうしても納得できません。
お互いに、相手に先に譲ってあげたら、お互いに損することなんか起こらないと思うのですが、みなさんも、わたしの言っていることが、おかしい、誤っていると思うのですか?
それなら、デビはとても悲しくなります。
わたしは、いくら食べ物の為だからと言って、殺し合いをしてもいい世界なんかは嫌いです。
何とかして、殺し合いをしなくても、お互いに生きてゆける方法を考えてゆきます。
お父さんも、デビと同じ気持ちだから、「新しい三十二の戒め」で次のようなものを作ったのだと思います。

・人間は、他の生物を己の欲望のためにみだりに殺してはならない
・人間は、本能的欲望を、それ以上大きくしてはならない
・人間は、他の者を羨しく思ったり、妬んだりしてはいけない
・人間は、まず他のものに与え、自己のことは後回しにしなければならない。決して自己の得のみを追求してはならない。そうすれば必ずすべてを失うことになる

ねえ!デビが言っていることと、同じでしょう?