第二十二話 死=平和【時刻:2023年3月22日午前0時45分】

やっと、お父さんは「鬼神」を書き上げたようです。
あとは、今までお父さんがつくってきたいろいろな決まり−それを「掟と平和」とお父さんは言っています−をもう一度纏める作業だけだそうです。
決まりが、どうして「掟と平和」なのか、わたしにはよくわかりません。
掟というのが決まりとはわかるのですが、平和がどうして関係あるのか、よくわかりません。
みなさんは、わかっておられますか?
「鬼神」というのはそれは長い、長い本で十部に分かれているそうです。
第一部 神がかりの殺人鬼− − −何か恐いですね。
第二部 人間の掟
第三部 地球の掟
第四部 人間の平和
第五部 地球の平和
第六部 宇宙の掟
第七部 宇宙の平和
第八部 自己の平和
第九部 永遠の平和
第十部 死の平和
これが十部のそれぞれの題名です。
「掟と平和」が謳われていますよね。
人間、地球、宇宙にそれぞれ掟と平和があって、それから平和にも、自己の平和、永遠の平和、そして最後に死の平和があると言っているようです。
お父さんが以前こんなことを言っていました。
「冬子。お父さんの究極のゴールは死のプログラムだ。人間は必ず死ぬ。これをよく憶えておくことだ。これだけが真実だ。ひとつしかない真実に目を背けてはいけない。勇気を奮って死を見つめると、確かな決まりがあるのが見えてくる。それが死のプログラムだ。自分の死のプログラムを知った時、人間は永遠の平和の中に入れる。それが天国だ。死のプログラムを知ることができない間は地獄の連続だ。みんな地獄の中で生きている。お父さんは、地獄を見せることによって、天国とはどんなものかを、この世の人間に教えてきた。冬子は、死のプログラムを、この世の人間に教える使命を持っていることを忘れないことだ・・・」
わたしもわからない死のプログラムを、どうして人間に教えることができるのか、さっぱりわかりません。
お父さんも、それ以上教えてくれません。
冬子は悩みます。