第十三話 独善の国・アメリカ【時刻:2023年2月13日午前1時15分】

今日は、「鬼の掟十七条」の第三条から第五条までについて、お話をしたいと思います。

第三条
  凡そ、人間として地上に生かされている限り、地上を傷つけるようなことのないこと

第四条
  凡そ、人間は地上で最も多き生き物であるから、それなりの多き責任
  を有することを忘れないこと

第五条
  凡そ、人間は最も高き知性を持つ生き物であるから、他の生き物に対して
  大いなる慈悲の心を持って接すること

今からおよそ100年前に、原子爆弾をつくる基になる考え方が生まれました。
それから50年後には、数万発の原子爆弾が主にアメリカを中心に製造されました。
アメリカに対抗したソ連という国−今ではロシアという国になっていますが−との間で、お互いに1万発以上持っていた時代がありましたが、20年前のみなさんの時代では経済的理由で数千発まで減らしました。
世界平和を謳って減らしたと、お互いに主張していますが、実際には、武器にたくさんお金を費やす余裕がなくなっただけのことです。
両国で交わされた削減協定では、千数百発まで減らそうと言っていましたが、それはお互いの国に向けているミサイルに搭載しているのを下ろすだけで、原爆そのものを廃棄するわけではなかったのです。
ちゃんと、お蔵に置いてあったんです。
だから、いつでも又引っ張り出してこれるんです。
こんなの、変ですよね!
それなのに、当時、原爆を製造しようとした国を見つけると、「けしからん!」と言って、その国に戦争を仕掛けるのがアメリカという国だったのです。
「核保有国」と言って、「アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシア」の五つの国だけが、この爆弾を持って良いと決められていたそうです。
誰がそんなことを許したのでしょうか?
地球がそんなこと許す筈がないでしょう!
だって自分の体を傷つけることを、みなさんは許せますか?
みなさん、どこも体が悪くないのに、体に傷つけられたら、痛くて悲鳴をあげるでしょう!
亡くなられたマイヤーさんが生きておられた頃、わたしに話をしてくださったことがあります。
「冬子ちゃん。原爆というのは本当に恐ろしいものだよ。わたしは、アメリカの原爆実験場に行ったことがあるんだ。ネバダ州のデスバレー(死の谷)という所の北部にあったんだけど、それはもう本当に死の谷だよ。人間がいないだけでなく、山にも草木がまったくないんだ。そしてその場所は軍以外誰も見ることが出来ないんだ。あそこの光景を見たら、アメリカ人はびっくりして、原爆など全部廃棄しろと、デモするだろうね」
それほど地球を傷つけているアメリカは必ず神さまの罰を受けるだろうと、マイヤーさんの話を聞いて、わたしは思いました。
お父さんの、「鬼の掟十七条」の第三条から第五条までは、当時のアメリカに対してつくられたものなんです。