第十一章 唯一無二の問題 & 無数の問題

主観性の問題とは、
自己の内なる鏡で観る絶対性の問題のことです。
平たく言えば、
自分が、自分の鏡(内なる鏡)に映ることによって、自分の姿を観ることができることを絶対性というわけです。
そして、
客観性の問題とは、
他人という外なる鏡で観る相対性の問題のことです。
平たく言えば、
自分が、他人の鏡(外の鏡)に映ることによって、はじめて、自分の姿を観ることができることを相対性というわけです。
そして、
他人の鏡(外の鏡)は前にも後ろにもある。
言い換えれば、
他人の鏡(外の鏡)は無数にある。
つまり、
主観性の問題とは、唯一無二の問題である。
客観性の問題とは、無数の問題である。
なぜならば、
主観とは、
自分の考え方による本当の自分の姿。
主観性とは、
自分の考え方による本当の自分の姿の持つ絶対性。
客観とは、
他人の考え方による本当の自分の姿。
客観性とは、
他人の考え方による本当の自分の姿の持つ相対性。
結局の処、
主観と客観の違いは、
自分の考え方か他人の考え方の違いであって、本当の自分の姿には変わりありません。
主観性と客観性の違いは、
自分の考え方の持つ絶対性か、他人の考え方の持つ相対性かの違いであって、本当の自分の姿には変わりありません。
そこで、
自分の考え方は一つしかないゆえ、絶対性という。
一方、
他人の考え方には十人十色というように無数の考え方があるゆえ、相対性という。
従って、
主観性とは、唯一の考え方です。
客観性とは、無数の考え方です。
そして、
無数の考え方である客観性は、客観性の客観性の問題とねずみ講式に膨張していくのです。
幸福と不幸の問題は、主観性の問題ではなく、客観性の客観性の問題に他ならなかったのです。