第九章 トライアングル型社会

男性(オス)社会に基づく支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別社会は、必ず、宗教が、そして、科学が絡む。
現に、
宗教は男社会からしか生れない。
逆に言えば、
女から宗教が生まれたことはない。
同じように、
科学は男社会からしか生れない。
逆に言えば、
女から科学が生まれたことはない。
これが、古代、中世、近代と辿ってきた文明社会の歴史的事実だ。
世界最古の宗教と言われている拝火教(ゾロアスター)の教祖は文字通り、ゾロアスターという男性だ。
聖書を教書にしたユダヤ教のモーゼ、キリスト教のイエス、イスラム教のモハメットはみんな男性だ。
仏教の教祖は釈迦であり、ヒンズー教の礎となったジャイナ教の教祖マハビーラも男性だ。
ところが、
近世から現代になって、世界的レベルで、女性が教祖となる宗教が出現しはじめた。
逆説的に考えれば、
男性からしか生れなかった旧来宗教が消滅しようとしているのだ。
つまり、
旧来宗教が消滅の憂目にあう時代になったことを示唆しているのである。
そして、
科学に関しても同じことが言える。
まさに、
「男性社会」を頂点にして、「宗教と科学」と「支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別社会」で底辺を構成するトライアングル(三角形)構造の社会の所以である。