第四章 超えられない人間

差別と平等、不条理と公正、戦争と平和という問題も、生と死の問題を超えない限り、決して、解決できない問題である。
だから、
生と死の問題を解決していない我々人間は、戦争を忌み嫌っていながら、戦争を繰り返し、不条理なことを否定しながら、自ら不条理な行為をし、差別をするなと言いながら差別するようなことを平気でしているのだ。
つまり、
我々人間だけが、本音と建前を使い分けるのは、生と死の問題を超えない結果であり、延いては、健康と病気の問題を超えない結果であり、貧と富の問題を超えない結果であり、幸福と不幸の問題を超えない結果であり、畢竟、差別と平等、不条理と公正、戦争と平和という問題を超えない結果、
平和という建前を叫びながら、戦争という本音を実行するのである。
公正という建前を叫びながら、不条理という本音を実行するのである。
平等という建前を叫びながら、差別という本音を実行するのである。
従って、
我々人間が、
差別と平等、不条理と公正、戦争と平和という問題を超えた、同等社会を構築するためには、生と死の問題を超えるしか方法はないのである。