第三章 超える事象

すべてを清算する死とは、超えるということに他ならないのである。
では、
超えるとは、一体何を超えるのだろうか?
まさに、
超えるとは、生死を超えることに他ならない。
つまり、
生と死という正反対の意味が対になっている言葉を超えることに他ならない。
そして、
生と死という正反対の意味が対になっている言葉を超えない限り、人生におけるあらゆる正反対の意味が対になっている言葉を超えることはできない。
たとえば、
人生の四苦八苦の四苦である生老病死における、健康と病気の問題は、生と死の問題を超えない限り、決して、解決できない問題であることを示唆している。
従って、
貧と富の問題、つまり、格差社会の問題も、生と死の問題を超えない限り、決して、解決できない問題であることを示唆している。
更に、
幸福と不幸の問題も、生と死の問題を超えない限り、決して、解決できない問題であることを示唆している。
従って、
差別と平等、不条理と公正、戦争と平和という問題も、生と死の問題を超えない限り、決して、解決できない問題である。