第二十七章 自己を全否定するしかない

阿呆ほど、自己を全否定できない。
逆に言えば、
賢者ほど、自己を全否定できる。
そして、
阿呆ほど、世の中にいっぱいいる。
逆に言えば、
賢者ほど、世に中にほとんどいない。
まさに、
我々人間社会とは、阿呆ばかりの世界なのだ。
だから、
我々人間社会だけが、
支配・被支配二層構造の世襲・相続の差別社会になるのである。
だから、
我々人間社会だけに、
宗教や科学がある。
だから、
我々人間社会だけに、
暴力団や軍隊がある。
だから、
我々人間社会だけに、
差別・不条理・戦争がある。
だから、
我々人間だけが、
悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖に苛まれる一生になるのである。
まさに、
我々人間だけが、
阿呆なのである。
その原因は、
“自分はそこそこ大したものだ”
“自分は頭はそんなに悪くない”
と内心思っている我々凡人が、自己を全否定などできないからである。