第二章 死=超える

平等・公正・平和な社会を!
と叫べば叫ぶほど、
差別・不条理・戦争が繰り返されるのが、正反対の意味が対になっている言葉を持っている人間社会であることが分かってくる。
この事実は一体何を意味しているのだろうか?
そこで、
生と死について考えてみよう。
生とは、
昨日(過去)もあったが、明日(未来)もあるという意味だ。
言い換えれば、
生とは、
ふたつの世界があるということに他ならない。
更に、
生とは、
明日(未来)という機会があるということに他ならない。
だから、
我々人間は、先伸ばしの人生を送るのである。
一方、
死とは、
昨日(過去)はあったが、明日(未来)はないという意味だ。
言い換えれば、
死とは、
ひとつの世界しかないということに他ならない。
更に、
死とは、
明日(未来)という機会がないということに他ならない。
だから、
死を迎えた人間は、すべてを清算しなければならないのである。
では、
すべてを清算するとは一体どういう意味なのか?
まさに、
すべてを清算する死とは、超えるということに他ならないのである。