第三十二章 “Ego”生きもの・人類は突然変異種

われわれ人間の大人だけに、自我意識(Ego)がある。
そして、
われわれ人間の大人以外の生きものすべてには、自我意識(Ego)などない。
しかも、
われわれ人間でも、純真無垢な子供時代には、自我意識(Ego)などなかったという事実がある。
この事実は、一体何を意味しているのだろうか?
まさに、
子供から大人になる過程で、道を踏み外してしまったのではないだろうか?
それとも、
自我意識(Ego)を持つことが好かったのではないだろうか?
まさに、
そう信じて止まないのが、先進国と自負する西欧社会で起きたことなのである。
だが、
先進国と自負する西欧社会は、近代化と相俟って登場してきただけで、近代以前では、東洋世界の方が西洋世界よりも先進していた事実がある。
まさに、
欧米列強による覇権主義と植民地政策の狙いこそ、近代化の象徴であり、先進性の象徴だったのである。
だがその結果、二十世紀から二十一世紀にかけて、地球が瀕死の状態に成り下がってしまったのである。
まさに、
われわれ人間は、子供から大人になる過程で、道を踏み外してしまったのである。
言い換えれば、
自我意識(Ego)を持つに至ったわれわれ人間の大人は、道を踏み外してしまったのである。
まさに、
人間は万物の霊長で、他の生きものを畜生などと蔑む資格のある生きものなどでは決してない証左に他ならない。
敢えて言うなら、
自我意識(Ego)を持つに至ったわれわれ人間の大人は、生きものの中の突然変異種に他ならないのである。