「鬼神(十部作)」執筆にあたって

各部の題名の通り、この作品のテーマは地球上に誕生したユニークな生命体である人間が、その誕生した母体である地球のみならず、宇宙全体に厳然と在るルール(掟)を無視し、自分たちの勝手な掟を、人間社会に押しつけるだけでなく、地球、宇宙に対しても当てはめようとする傲慢さに警鐘を鳴らすことにあります。
我々人類の辿ってきた道は、建前では常に平和を標榜しながらも、本音では平和を避け、じめじめした暗闇の地獄の世界を楽しんできた歴史でありました。
少なくとも、そう思われても仕方ないほど殺伐とした出来事の連続でありました。
本当に我々人類が望んだ世界であったのでしょうか。
答えはノーでしょう。では何故?
その理由は、人類が人間になったとき、すなわち、他の生物と同じ類に入っていた人類が、その世界と袂を分かち、個別の意識を持ったからではないでしょうか。
人と人の間にいるから人間と、誰が名づけたか知りませんが、そこに個別の意識を強烈に感じるのは著者だけでしょうか?
ユニークな生命体と申しあげたのも、皮肉を込めて言ったのです。
しかし、普段の人間は、そんな意識を持って毎日を生きているでしょうか?
たとえば、最近起こったKSD事件を、みなさんはもう忘れてしまっているでしょう。それよりもロッキード事件の方をよく憶えているのではないでしょうか?おかしいと思いませんか?
ロッキード事件は、もう20年以上も前の事なのに、まだ脳裏に残っている。KSD事件は、まだ1年も経っていないのに忘れてしまっている。
それは何故でしょう?
答えは、個別意識を持った人間でありながら、その意識を眠らせているからです。
自然と、地球と、宇宙と敢えて袂を分かってまで自己の道を選んだ人間が、その一番大事な個別の意識を眠らせて生きているからです。
では一体誰が眠らせているのでしょう?
まさに、人類の愚かさを知り抜いた一部の冷酷で狡猾極まる人間によって眠らされているのです。
「KSD事件は、忘れさせろ」、「ロッキード事件は忘れさせるな」と指令している人間のグループがいるからではないでしょうか?
マスコミはその指令に従って、情報操作をして、一般大衆を操っているとしか思えません。
新聞やテレビで連日放送すれば大衆は騒ぎだすが、放送を止めればすぐ忘れてしまう人間の性癖を知り抜いた実に卑劣な行為だと思えてなりません。
そして、それに加担した人間たちだけが、洗脳されている一般大衆に気づかれないように搾取して、この世的成功をおさめているのが現実社会ではないでしょうか。
KSD事件とロッキード事件を考えてみて著者は、この卑劣な連中に憤りを感じるのです。この卑劣な連中が、無力な民主主義の中で合法的(彼らのつくった彼らの都合に合わせた法律)に権力を握り、一般大衆である我々から搾取していることに、もういい加減、目を覚まさなければなりません。
そのために警鐘を鳴らしているのです。
民主主義憲法の下の三権分立など、このKSD事件を考えてみて、まやかしそのものと思えて仕方ありません。
ロッキード事件で一国の総理大臣をも血祭りにあげた司法権力が、KSD事件では、ロッキード事件と同質のグラマン事件では、何をしたのでしょうか?
闇から闇に葬ったとしか思えません。
司法権力の公正さを疑わざるを得ないと感じるのは著者ひとりだけでしょうか?
ところが巷の書店で見かける氾濫した低劣な書籍を買いあさるのは、我々一般大衆なのです。
毎年ノーベル文学者の最有力候補にあがりながら、いまだに受賞できない村上春樹氏の作品は、発売初日で何十万ものベストセラーになる。
誰ひとりまだ読んでないうちから、何十万部も売れる。
ホンモノの作品とは、何年も何十年もかかって、ひとり一人が読んでいく中で評価され、ベストセラーになるのが道理なのに、発売初日で何十万部ものベストセラーになる作品など、逆にニセモノ以外の何者でもありません。
読む連中がニセモノに他ならず、それだけ現代社会はニセモノ人間で溢れているからに他なりません。
まさに、我々一般大衆が、あまりにも愚かであるが故に、卑劣な連中に搾取されているのです。
もういい加減に目を覚まそうではありませんか。
著者の「心の旅の案内書」「神の自叙伝」そして「鬼神」は、人間となった人類が、絶対に忘れてはならないものを忘れてしまったことに対する警世の書なのです。

平成十三年四月一日、あらため、平成二十七年九月十七日  新 田  論



著者からのオープニングメッセージ

何故 新田論は、あくなきテーマに拘って世に挑戦の矢を放つのか。

それに対する返事は、怒りである。

小汚い、悪臭を放つ、人間のこころの中に潜む鬼を、公衆の面前に引きずり出すことでしか、薄汚れた腸(はらわた)を浄化することができないからである。

人間すべてが持っている、この薄汚れた腸(はらわた)を浄化しない限り、真の永遠の平和は望めない。

真の平和は、政治や経済や、ましてや宗教で得られるものではない。

自己の平和が、他人(ひと)の平和と鎖で繋がれていく延長に、真の平和が存在する、その探求のために、ひとりの鬼が旅立った。何かに突き動かされて。




(プロローグ)
かつて国常立命(クニトコタチノミコト)ありて、天御中主命(アメノミナカヌシノミコト)を表の世界の創造神として差し向けた。
それ以来、天御中主の天を採って天津神(アマツカミ)と称し、その後継者に天照命(アマテラスノミコト)を日の本の支配者として降臨させた。
いっぽう、国常立の国を採って国津神(クニツカミ)と称し、その後継者に須佐乃男命(スサノオノミコト)を日の本の真の支配者として降臨させた。
しかし、天津神は国津神を邪魔者とし、日の本から追放した。
そのときから、この日の本の国は奇妙な国になり、今その奇妙さが極致に達するに至った。
そして国津神は、表の世界を好しとせず、裏の世界を好しとして裏の世界の大神(オオカミ)を、丑寅の金神(ウシトラノコンジン)として、表の世界の掃除役を引き受けた。
その時から、国常立命は、厄神と言われるようになった。
今ここに、厄神が表の世界に登場し、大掃除をすることになった。
厄神は、人間の姿形に変装して、世界の大掃除を開始する。
地球の平和を願う厄神が、2001年4月1日に、日の本の地に足を踏み入れたその場所は………。
鬱蒼とした竹林の奥深く、厄神は降り立った。
その時、ひとりの男が 歩いていた。頑丈な体を持っていて、明晰なる頭脳を具えたその男に、厄神は憑依(のりうつ)った。
その男の名前は、鬼神(おにがみ) 四郎(The Devil)と言う。
憑依の瞬間、The Devil は ニタッ と笑った。その時からこの物語は始まる。


第一部   神がかりの殺人鬼
第二部   人間の掟
第三部   地球の掟
第四部   人間の平和
第五部   地球の平和
第六部   宇宙の掟
第七部   宇宙の平和
第八部   自己の平和
第九部   永遠の平和
第十部   死の平和


第一部 神がかりの殺人鬼 第二部 人間の掟 第三部 地球の掟 第四部 人間の平和
第一章 鬼神四郎 第一章 法律(Law)とルール(Rule) 第一章 地球の掟 第一章 虚ろな平和
第二章 山ごもり 第二章 鬼の掟・十七条 第二章 溝鼠掃討作戦 第二章 日本国憲法改正の日
第三章 悟った殺人鬼 第三章 掟の実践−1 第三章 真面目な悪人 第三章 歴史の反転
第四章 心強い仲間との出会い 第四章 掟の実践−2 第四章 親友との再会 第四章 ホロコースト再現
第五章 薄汚い溝鼠(どぶねずみ)どもへの挑戦状 第五章 掟の実践−3 第五章 見せしめ 第五章 闇の支配勢力
第六章 白い溝鼠(どぶねずみ) 第六章 掟の実践−4 第六章 臍の下の怖さ 第六章 新憲法成立
第七章 超常識 第七章 掟の実践−5 第七章 反撃 第七章 天皇と国家元首
第八章 対決 第八章 掟の実践−6 第八章 地球への理解 第八章 倭健命の出番
第九章 頭脳戦争 第九章 悪魔の日本国憲法 第九章 どうしようもない世襲議員 第九章 地球の法則
第十章 神との祝宴 第十章 人類文明の起源 第十章 地球からの囁き 第十章 人間の平和
 
第五部 地球の平和 第六部 宇宙の掟 第七部 宇宙の平和 第八部 自己の平和
第一章 意外な敵 第一章 国常立命の意識の源泉 第一章 真のキリスト教国・日本 第一章 歴史の真実
第二章 歴史上最大の悪 第二章 地球からの信号 第二章 世界の虚構と破滅への兆候 第二章 自己の平和
第三章 時の垢 第三章 地球意識アーシー 第三章 世界の死刑執行人 第三章 冬子・誕生
第四章 蝕まれた貴い国 第四章 聖書民族の光と陰の歴史 第四章 イエスの復讐 第四章 新しい使命
第五章 十字架を用意するパリサイ日本人 第五章 ポアン・ドアン・カアン (日本という国の特殊性) 第五章 パクス・ロマーナの終焉 第五章 厩戸皇子(うまやどのみこ)
第六章 生きる楽しさと生きる苦しさ 第六章 キリスト教の聖地・京都 第六章 パクス・アジアーナ 第六章 イエスの叫び
第七章 磔刑実行 第七章 デビルとイエス 第七章 世界の核保有国 第七章 戒めと掟
第八章 マイヤーの告白 第八章 世界の刑務所長アメリカ 第八章 黒人大統領の誕生と核廃絶 第八章 主の戒め
第九章 Bunds Hotel 会議 第九章 25年ぶりの京屋 第九章 厄年の鬼神 第九章 草食動物・人間
第十章 地球の意識 第十章 宇宙の掟 第十章 新・新約聖書 第十章 自己の平和から人間の平和へ
 
第九部 永遠の平和 第十部 死の平和
第一章 永遠の平和 第一章 死のマスター
第二章 時間を超えて 第二章 エピローグ
第三章 縦軸の時間 (参考)
第四章 イエスの声
第五章 民衆から大衆へ
第六章 差別の歴史
第七章 イエスと聖徳太子の対面
第八章 イエスは鬼神
第九章 千年単位の平和
第十章 平和の意味


「鬼神(リストア版)」終わりにあたって

拙著「チイチイパッパ」の主人公は、十八歳の時に自ら宣言した人生の約束ごとを果たすために生きてきました。
「いつかこの世の矛盾を糾す時が来るまで、勉強をして実力をつけておくのが、若者のやるべきことです!」
満を持して六十八歳になった昨年に、「チイチイパッパ」(平成27年版)を発信し、明日、六十九歳を迎える日を以って、差別・不条理・戦争のない人間社会を実現するためには、すべての国家が軍隊の持たない永世中立国家、つまり、国家のない人間社会を築くしかないことを世界に訴えるべく、「鬼神(リストア版)」を締め括ります。
まさに、真の大人になった五十年後の今のわたくしは真の自分のするべきことをしているのです。

平成二十八年一月二十六日   新 田   論