第四百八十話 時間と空間

過去・現在・未来は、本当の時間ではなく空間(光景)であり、『今、ここ』が本当の時間である。
過去・現在・未来とは、「時間の概念」であって、1瞬前後、1息前後、1秒前後、1分前後、1時間前後、1日前後、1ヶ月前後、1年前後、1生前後のことであって、厳密に言えば、過去若しくは未来という実在しないものに外ならない。
過去・現在・未来の現在とは、過去の一部であり、未来の一部でもある1瞬前後に外なりませんから、過去・現在・未来とは実在しない時間に過ぎない、つまり、空間(光景)に外ならない。
『今、ここ』とは、「時間の観念」であって、地球上に存在するもの、つまり、森羅万象にとっては、一年=春・夏・秋・冬、一日=朝・昼・夜の円回帰運動のことであって、一年=三百六十五日という地球固有の実在する「時間の観念」です。
従って、
空間(光景)に想いを馳せても何も起こらないということです。
時間に想いを馳せてはじめて何かが起こるということです。
何故なら、空間(3次元)、平面(2次元)、線(1次元)、点(0次元)を時間で微分したものが平面(2次元)、線(1次元)、点(0次元)、速度(−1次元)だからです。
つまり、
空間と時間は水平関係にあるのではなく、垂直関係にあるわけですから、時間に想いを馳せることは可能ですが、空間に想いを馳せることは不可能なのです。
従って、
過去・現在・未来という空間に想いを馳せた生き方は、無いものねだりの妄想の生き方に外ならないのです。
従って、
『今、ここ』という時間に想いを馳せた生き方は、在るものねだりの現実の生き方に外ならないのです。