第四百七十話 使命と仕事

創造的な仕事(使命)を持つことが、人間の人間たる存在意義である。
平たく言えば、
仕事を持つ人間の生き方が、創造的な仕事(使命)の最大の阻害要因であるのです。
自然社会の生きものは、ただ生きているだけです。
彼らには仕事などありません。
つまり、
人生の目的などありません。
生れてきた限りは生きるだけです。
死ぬ瞬間(とき)がやって来たら死ぬだけです。
まさに、誕生・生・死の円回帰運動をしているだけです。
生きもの、つまり、動物・植物にとっての誕生・生・死の円回帰運動は、物体、つまり、動物・植物・鉱物にとっては相転移現象に外なりません。
HOという分子化合物が、水という液体、氷という固体、水蒸気という気体に変化する様を相転移現象というのですが、生きものにとっての誕生・生・死の円回帰運動とは、宇宙レベルで言えば、ただの相転移現象に過ぎないのです。
摂氏0度から摂氏100度の間の時は目に見える水だったのが「生」、つまり、生きている状態であって、摂氏100度を超えると水蒸気になって見えなくなるのが「死」、つまり、死んだ状態であっても、HOという分子化合物には変わりはないわけです。
自然社会の生きものたちが、ただ生きている様は、その真理を無意識のうちに理解しているのです。
人間社会のわたしたち人間だけが、仕事を持って生きている様は、その真理をまるで理解していないのです。
だから、
仕事を持つわたしたち人間社会だけが、「オス社会」をつくったのです。
だから、
仕事を持つわたしたち人間社会だけが、「「支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別社会」をつくったのです。
だから、
仕事を持つわたしたち人間社会だけが、「宗教と科学」をつくったのです。
だから、
仕事を持つわたしたち人間社会だけが、「悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖」の人生を送る羽目に陥ったのです。
だから、
仕事を持つわたしたち人間社会だけが、「差別・不条理・戦争」の社会をつくったのです。
創造的な仕事(使命)と「仕事」とは、まったく次元の違う代物なのです。