第四百六十二話 異常な人間社会

「この世」=「動画面の世界」=「主観の世界」=「概念の世界」=「映像の世界」=「相対の世界」=「運動の世界」=「二元論の世界」=「円周の世界」=「生の世界」=「宗教の世界」=「科学の世界」=「神の世界」=「政治の世界」=「経済の世界」=「歴史の世界」=「悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖の世界」=「差別・不条理・戦争の世界」=「必然の世界」=「過去・現在・未来の世界」=「未熟な知性の世界」=「有(有限)の世界」=「蓄積の概念の世界」を、いわゆる現実の世界と思い込んだわたしたち人間は、不在概念に過ぎないオスが好くて、実在するメスが悪いという善悪の判断をしてしまったわけです。
実在するものを悪いものとして、実在するものの不在概念を好いものとする本末転倒な善悪の判断をした結果、すべての実在するものとその不在概念をも同じように判断してしまったのです。
つまり、
実在する“弱”を悪いものとして、“弱”の不在概念である“強”を好いものとした。
実在する“愚”を悪いものとして、“愚”の不在概念である“賢”を好いものとした。
実在する“貧”を悪いものとして、“貧”の不在概念である“富”を好いものとした。
実在する“不幸”を悪いものとして、“不幸”の不在概念である“幸福”を好いものとした。
実在する“地獄”を悪いものとして、“地獄”の不在概念である“天国”を好いものとした。
実在する“悪魔”を悪いものとして、“悪魔”の不在概念である“神”を好いものとした。
実在する“病気”を悪いものとして、“病気”の不在概念である“健康”を好いものとした。
そして、その個人的極みとして、
実在する“死”を悪いものとして、“死”の不在概念である“生”を好いものとした。
そして、その組織的極みとして、
実在する“被支配者(奴隷)”を悪いものとして、“被支配者(奴隷)”の不在概念である“支配者(王)”を好いものとした。
こうして人間社会は、
「オス社会」をつくったのです。
こうして人間社会は、
支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別社会をつくったのです。
こうして人間社会は、
宗教と科学をつくったのです。
こうして人間社会は、
悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖の人生を送る羽目に陥ったのです。
こうして人間社会は、
差別・不条理・戦争の社会をつくったのです。