第四百十一話 二十世紀の冷戦はまだ決着していない

二十世紀のソ連を盟主にした東側諸国とアメリカを盟主にした西側諸国の対決は、ニセモノの冷戦だったのです。
従って、
真の冷戦はまだ決着がついていません。
言い換えれば、
二十世紀のソ連を盟主にした東側諸国とアメリカを盟主にした西側諸国の対決というニセモノの冷戦はまだ決着がついていません。
二十世紀のソ連を盟主にした東側諸国は北朝鮮を除いてすべて消滅しましたが、実のところは、現在のロシアはソ連が資本主義国化しただけのことであり、現在の中国も資本主義国化しただけのことで、支配者は依然共産党に変わりありません。
日本共産党も、盟主のソ連共産党が消滅したら必然的に消滅すべきなのに、依然存在している。
この奇異な現象は一体何を意味しているのか。
現存する各国の共産党とは、労働者(プロレタリアート)を利益創出の主役と主張する、所詮は利益社会(ゲゼルシャフト)の中の社会主義政党であり、資本家(ブルジョアジー)を利益創出の主役と主張する利益社会(ゲゼルシャフト)の中の資本主義政党と同じ穴の狢に過ぎないのです。
だから、
共産主義と資本主義の対決であった冷戦が資本主義の勝利で終結したはずなのに、依然共産党が存在しているという奇異な現象が起こっているのです。
つまり、
二十世紀の冷戦とは、単なる、仲間同士の権力争いに過ぎず、欧米列強帝国覇権主義の延長に過ぎず、たまたま、イギリス・アメリカで生まれた経験主義哲学を背景にした自由主義に基づく資本主義と、ドイツ・フランス・ロシアで生まれた合理主義哲学を背景にした啓蒙主義に基づく社会主義との覇権争いに変形していただけのことです。
言い換えれば、
利益社会(ゲゼルシャフト)内の縄張り争いに過ぎなかったのです。
従って、
現在においても、利益社会(ゲゼルシャフト)内の縄張り争いは依然続いているのです。
ロシア共産党や中国共産党や北朝鮮政権や日本共産党・・・が依然存在していることが、そのことを証明しています。