第四百六話 文明社会の結婚(1)

冷戦に負けた、つまり、自滅したソ連が、どうして、離婚率が100%になっていたのでしょうか。
冷戦に勝った、つまり、自滅が遅かったアメリカも、今では離婚率が100%に近づいているのは、どうしてでしょうか。
ソ連・アメリカの結婚制度が、共同生活意識や恋愛感情が伴う結婚だったからです。
ソ連の場合は、共同生活意識が強い結婚だった。
つまり、
ソ連の場合は、男も女も平等の職業に就くことができ、給料も男女差がない、その上に共稼ぎでないと生活できない程度の給料だったことが、共同生活意識を強くした理由です。
好き嫌いの恋愛感情よりも、共同生活のパートナーの意識が強くて、好き嫌いの恋愛感情が喪失すると、即離婚に繋がった結婚だったからです。
一方、
アメリカの場合は、恋愛感情が強い結婚だった。
つまり、
恋愛感情が強い結婚のアメリカの場合は、恋愛感情が喪失したら、即離婚には到らないが、夫婦の間の経済問題が解決すれば、即離婚する結婚だった分、離婚率の上昇率はソ連に及ばなかったが、やはり、時間の問題だったのです。
離婚率が高い文明社会での結婚制度の実体がここに潜んでいると同時に、恋愛感情の正体も見えてくるわけです。
結局の処、
恋愛感情は一時的な気まぐれであり、自身の生きる問題に直面したら、いとも簡単に消滅するようなものだということです。
共同生活意識、つまり、自己保身意識の方が圧倒的に強いのが、共同生活意識や恋愛感情が伴う結婚の実体だったのです。