今朝のお話(Daily discourse)
VOL.(IV)



はじめに

人類の歴史を視点を変えて振りかえってみれば、気づき・発見の歴史だと言えるでしょう。
進化という問題も新しい気づき・発見の過程と言い換えることができます。
従って、
知性とは気づき・発見の促進剤みたいなものですが、薬に功罪両面があるように、知性という促進剤にも功罪両面があったわけです。
文明が知性の生んだ功的側面ならば、錯覚が罪的側面であります。
文明社会という人間社会だけが、オス社会であり、支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別社会であり、差別・不条理・戦争の渦巻く社会であったことが、知性の功罪両面を如実に顕しています。
宇宙の生成発展の過程が円回帰運動にあるわけですから、知性の生成発展過程も円回帰運動にあります。
従って、
知性の功罪両面現象も、円回帰運動の「円周の世界」における「二元論の世界」現象であるわけで、円回帰運動の「終点の世界」における「三元論の世界」に辿り着く宿命を持っている筈です。
つまり、
知性の功罪両面現象は、
「この世」=「動画面の世界」=「主観の世界」=「概念の世界」=「映像の世界」=「相対の世界」=「運動の世界」=「二元論の世界」=「円周の世界」=「生の世界」=「宗教の世界」=「科学の世界」=「神の世界」=「政治の世界」=「経済の世界」=「歴史の世界」=「悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖の世界」=「差別・不条理・戦争の世界」=「必然の世界」=「過去・現在・未来の世界」
の現象に過ぎず、
知性の辿り着く先は、
「この世とあの世」=「鑑賞席のある映画館の世界」=「主観・客観の世界」=「理解の世界」=「現実の世界」=「絶対・相対の世界」=「静止・運動の世界」=「三元論の世界」=「終点の世界」=「死の世界」=「宗教を超えた世界」=「科学を超えた世界」=「神を超えた世界」=「政治を超えた世界」=「経済を超えた世界」=「歴史を超えた世界」=「悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖を超えた世界」=「差別・不条理・戦争を超えた世界」=「必然・偶然の世界」=「『今、ここ』の世界」
であって、晴れて円回帰運動が完結されるわけです。
文明社会を形成してきた、わたしたち人間の知性は、発展過程半ばの未熟な知性に過ぎなかったのです。
二十一世紀を生きる新しい人間は、成熟した知性を目差すことになるでしょう。
「今朝のお話(Daily Discourse)」Vol.(IV)では、成熟した知性とは如何なるものかについて語っていきたいと思います。

平成20年1月1日    新 田   論
第三百一話 成熟した知性 第三百五十一話 「死」の理解(3)
第三百二話 新しい言葉の新しい社会 第三百五十二話 「死」の理解(4)
第三百三話 同義語(同意語)と異次元語 第三百五十三話 「死」の理解(5)
第三百四話 反義語(反意語)から同義語(同意語)へ 第三百五十四話 「死」の理解(6)
第三百五話 生・死二元論の死は“死季(しき)”という徳 第三百五十五話 「死」の理解(7)
第三百六話 オス・メス二元論のメスは“純潔”という徳 第三百五十六話 「死」の理解(8)
第三百七話 善・悪二元論の悪は“すなおさ”という徳 第三百五十七話 新しい本能
第三百八話 強・弱二元論の弱は“いさぎよさ”という徳 第三百五十八話 人生の意味
第三百九話 賢・愚二元論の愚は“愚鈍(謙虚さ)”という徳 第三百五十九話 意味のある人生
第三百十話 貧・富二元論の貧は“清貧”という徳 第三百六十話 “人生とは、死ぬことと見つけたり”
第三百十一話 不幸は“しあわせの谷間”という徳 第三百六十一話 死期がわかる死
第三百十二話 天国・地獄二元論の地獄は“竜宮城”という徳 第三百六十二話 本当の死
第三百十三話 個人の目覚め 第三百六十三話 忘れてしまった死期
第三百十四話 地球温暖化は差別・不条理・戦争の一形態 第三百六十四話 死季(四季)を思い出す(1)
第三百十五話 人類絶滅のシナリオ 第三百六十五話 死季(四季)を思い出す(2)
第三百十六話 人間社会だけがオス社会 第三百六十六話 死季(四季)を思い出す(3)
第三百十七話 子供は自己の存在証明 第三百六十七話 死季(四季)を思い出す(4)
第三百十八話 オスとメスは補完関係 第三百六十八話 死季(四季)を思い出す(5)
第三百十九話 アンチテーゼ(嫌い)は必ずプロテーゼ(好き)になる 第三百六十九話 死季(四季)を思い出す(6)
第三百二十話 二十一世紀のキーワードは「死」 第三百七十話 死季(四季)を思い出す(7)
第三百二十一話 未熟な知性=分裂症(自己矛盾症候群) 第三百七十一話 時間のない世界
第三百二十二話 知性はしょせん映像 第三百七十二話 死を怖れない自分
第三百二十三話 “如何に生きるか?”から“如何に死ぬか?” 第三百七十三話 死ぬ=生き切る
第三百二十四話 “如何に生きるか?”は幻想(映像) 第三百七十四話 時間と空間の関係
第三百二十五話 “如何に死ぬか?” 第三百七十五話 時間という悪魔
第三百二十六話 “如何に生きるか?”は馬鹿げた問い 第三百七十六話 欲望と時空間
第三百二十七話 “如何に?”と“何か?” 第三百七十七話 “気づき”の意味
第三百二十八話 「錯覚の世界」と「理解の世界」 第三百七十八話 盲信は危険
第三百二十九話 一生という円回帰運動 第三百七十九話 とんでもない人間社会
第三百三十話 自覚症状の無い音痴 第三百八十話 とんでもない人間社会からの脱皮の鍵
第三百三十一話 音痴の正体 第三百八十一話 宗教や科学のない社会
第三百三十二話 二重の錯覚の正体 第三百八十二話 政治や経済のない社会
第三百三十三話 自分独りの世界 第三百八十三話 政治や経済を超えた社会
第三百三十四話 自覚するとは気づくこと 第三百八十四話 「蓄積の理解」の世界
第三百三十五話 “自分も必ずいつか死ぬ”の意味 第三百八十五話 人間に残された道
第三百三十六話 死中活有り 第三百八十六話 「理解」とは「自覚・気づき」
第三百三十七話 逆さまの人生 第三百八十七話 「蓄積の概念」の実体
第三百三十八話 みんな逆さま人間 第三百八十八話 「蓄積の観念」の実体
第三百三十九話 聞いて呆れる万物の霊長 第三百八十九話 「蓄積の理解」の実体
第三百四十話 絶対に思った通りに生きられない人生 第三百九十話 終点の世界
第三百四十一話 日本人はみんな暴力団 第三百九十一話 新進化論(1)
第三百四十二話 一億総アルツハイマー 第三百九十二話 新進化論(2)
第三百四十三話 人口激増の正体 第三百九十三話 新進化論(3)
第三百四十四話 「新代」にしか未来はない 第三百九十四話 新進化論(4)
第三百四十五話 “過去・現在・未来”は時間ではない 第三百九十五話 新進化論(5)
第三百四十六話 “過去・現在・未来”は一方通行ではない 第三百九十六話 新しい価値観
第三百四十七話 宗教・科学は無用の長物 第三百九十七話 最早許されない錯覚
第三百四十八話 現実よりもリアルな夢 第三百九十八話 スクエアー型社会
第三百四十九話 「死」の理解(1) 第三百九十九話 成熟した知性の新しい社会
第三百五十話 「死」の理解(2) 第四百話 すべては円回帰する


おわりに

知性を得た人間が最初に辿るのが、「観念の世界」から「概念の世界」ですが、所詮、それは未熟な知性ゆえでした。
成熟した知性を得た人間が最後に辿るのが、「概念の世界」から「理解の世界」です。
残念ながら、古代、中世、近代、そして、現代と辿ってきた文明社会は、未熟な知性の産物に過ぎませんでした。
文明社会の申し子であった「宗教と科学」では、文明社会の落とし子であった「支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別制度」を脱却することはできませんでした。
その結果、
文明社会に生きる、わたしたち人間が常にスローガンとして叫び続けてきた「差別・不条理・戦争のない平和な社会」を実現することができませんでした。
その結果、
文明社会に生きる、わたしたち人間が常にスローガンとして叫び続けてきた「悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖のない穏やかな人生」を実現することができませんでした。
宗教や科学は、「差別・不条理・戦争のない平和な社会」を実現するためのものではなかったのです。
宗教や科学は、「悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖のない穏やかな人生」を実現するためのものではなかったのです。
古代、中世、近代、そして、現代と辿ってきた文明社会は、まさに、「オス社会」を頂点にして、「宗教と科学」と「支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別社会」で底辺を構成するトライアングル構造の社会であり、「悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖」と「差別・不条理・戦争を繰り返す」社会に外ならなかったのです。
その根源こそが、未熟な知性の産物である「宗教と科学」に外ならなかったのです。
その根源こそが、未熟な知性の産物である「オス社会」に外ならなかったのです。
わたしたち人間(男性)は、オス(男性)こそ知性の申し子であると自負してきました。
確かに、科学者の大半は男性です。
しかし、
オス(男性)こそ未熟な知性の申し子だったのです。
そして、
メス(女性)こそ成熟した知性の申し子だったのです。

平成20年4月10日    新 田   論