第二百九十六話 「好いとこ取り」が差別・不条理・戦争の元凶

善悪の判断の本質は、“善いことだけをして、悪いことはしない”という判断ではなく、“善いこともするが、悪いこともする”ということに外ならない。
わたしたち人間社会です。
善悪の判断をしないということは、“善いこともしなければ、悪いこともしない”に外ならない。
他の生きものの自然社会(エデンの園)です。
ところが、わたしたち人間は、善悪の判断をするということは、善いことと悪いことを区分けして、善いことはするが、悪いことはしないという行動形態のことだと思い込んできた。
ここが決定的な(致命的な)間違いだった。
二元論の本質から逸脱した「好いとこ取りの相対一元論」だったのです。
そして、この決定的な(致命的な)間違いの原因は、善いことと悪いことを区分けすることにあるのです。
区分けする。
言い換えれば、
差別する。
好いとこ取り=差別
このことに、わたしたち人間は今まで気づかなかった。
差別・不条理・戦争が、わたしたち人間社会だけにある所以です。
逆に言えば、
差別・不条理・戦争のない人間社会をつくるためには、わたしたち人間ひとり一人が、「好いとこ取り」の考え方から脱却するしか方法はないのです。
政治や経済で、差別・不条理・戦争を解決できるのではないのです。
政治や経済が、差別・不条理・戦争を惹き起こしてきたのです。