第二百七十六話 人類絶滅の危機は偶然か必然か

地球上の生きとし生けるすべての生きものの中で最上位に位置する人類が、何故かくも罪深き生きものなのか。
嘗て、地上を制覇していた恐竜が、やはり、全生命体の絶滅を招いた。
「強者必滅の原理」が働いた結果です。
恐竜や人類という最強の生きものが誕生し、そして、絶滅してゆく運命は必然性の為せる業なのでしょうか。
原理や法則が機能することは必然性の為せる業ですから、「強者必滅の原理」が働くことは必然の結果だと言えます。
必然性とは原因と結果の法則に外なりません。
因果律と言ってもいいでしょう。
6000年万年前の恐竜時代から、現在の人類時代までの円回帰運動の法則に基づいている「強者必滅の原理」だとするなら、確かに、必然性の為せる業だと言えます。
「強者必滅の原理」に基づく必然性の為せる業であるなら、これからやって来るのは、間違いなく、人類絶滅のシナリオでしょう。
つまり、
人類絶滅は避けようがない。
しかし、第二百五十四話「必然と偶然の妙」でお話しましたように、人類が地上最強の生きものになったのは偶然の為せる業であったのですから、「強者必滅の原理」が必ず働くとは断定できません。
まさに、静止しているものの速度と、運動しているものの位置を同時に確定できないという「不確定性原理」の方が働くとしか思えません。
原理とは確定性に意味があるのですから、「不確定性非原理」と言い換えた方が適切でしょう。
人類が地上最強の生きものになったのは偶然なのだから、人類絶滅が起こるのも偶然である、つまり、必ず起こるとは限らない。
そうしますと、地球上の生きとし生けるすべての生きものの中で最上位に位置する人類が、かくも罪深き生きものなのも、偶然の為せる業です。
しかし、最強の生きものが嵌り込む必然であることも確かです。
まさに、必然と偶然の妙に外なりません。
まさに、66.6%の必然性と33.3%の偶然性の妙に外なりません。
人類絶滅の確率は66.6%あるが、それを避け得る確率も33.3%ある。
知性あるわたしたち人間の傲りと、錯覚の為せる業であることを理解することが、人類の絶滅の危機を回避する唯一の方法であるのです。
地球温暖化問題の原因を温室効果ガスによるものだとして、表面的な対症療法を施していたら、人類絶滅は間違いなくやって来るでしょう。