第二百四十九話 分裂症のどぶねずみ

“自分も必ずいつか死ぬ”という「死の概念」。
「死の概念」に基づく、“生が好くて、死が悪い”という「生・死の概念」。
これら「概念の世界」は支離滅裂で自己矛盾に満ちています。
支離滅裂で自己矛盾に満ちた考え方を当たり前のように思い込んでいるわたしたち人間は、まさに、どぶねずみ人間であって、決して、ホンモノの人間ではありません。
だから、
100%本音で生きることができず、本音と建前を使い分ける分裂症に陥っているのです。
悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖の一生とは、本音と建前を使い分ける分裂症の一生に外なりません。
差別・不条理・戦争の一生とは、本音と建前を使い分ける分裂症の一生に外なりません。
しかし、わたしたちどぶねずみ人間は、“自分も必ずいつか死ぬ”という考え方が、中途半端で、支離滅裂な自己矛盾に満ちた考え方であることに気づいていません。
“必ずいつか”が中途半端で、支離滅裂な自己矛盾に満ちた考え方であることに気づいていません。
“必ず”は既定事。
“いつか”は未定事。
既定事と未定事が一緒になれるわけがない。
あなたは恋人とデートの約束事をする。
これは既定事です。
“必ず”というデートの約束には、“いついつ”というデート日が確定されます。
だから、英語では、“Date”は、“デートをする”と“日”という両方の意味を持っているのです。
デート日が確定されないデートの約束なんてあり得ない。
つまり、
“自分も必ずいつか死ぬ”という約束なんてあり得ない。
あなたは恋人とデートの約束事をする。
これは既定事です。
当然あなたは、デート日を決めようとします。
その時、恋人が、“いつか”と言って、“いついつ”というデート日を確定しなければ、それはデートの約束事ではなくなる。
つまり、
これは未定事です。
つまり、
恋人へのデートの申し込みは断られたのと同じなのです。
つまり、
相手は恋人ではないのです。
ところが、
あなたは恋人だと思い込んでいるのです。
これこそ、支離滅裂な自己矛盾に満ちた分裂症の考え方なのです。
だから、
悩みや四苦八苦、挙句の果ての、死の恐怖の一生を送らなければならないのです。
だから、
差別・不条理・戦争の一生を送らなければならないのです。