第二百二十一話 どぶねずみ化のバロメーター(6)

あなたは、「運動の世界」に自己同化していませんか?
それなら、あなたはまさしく、どぶねずみ人間です。
「運動の世界」とは、「目の前に見えている世界」、「被鑑賞者の世界」のことです。
このタイプの人は、自分の目の前に見えている世界だけを現実だと思い込んでいる、つまり、自己同化しているため、自分が見えない世界を一切信じていません。
ところが、自分の目の前に見えている世界は被鑑賞者の世界であり、自分は鑑賞者の世界、つまり、自分が見えない世界にいるのですから、必然的に自分を否定していることになる。
その事実に気づいていないのです。
このタイプの人の特徴は、『過去・(現在)・未来』に思いを馳せてばかりいる、つまり、年がら年中、持ち越し苦労、取り越し苦労をしていて、『今、ここ』を殆ど生きていないから、一生自己実現しない人生を送ります。
平たく言えば、
現実的なことばかり言っているが、一生うだつの上がらない人間のタイプで、この世的に必死に生きているわりに、冴えない人生に終始している、いわゆる凡夫、凡人と称せられる、わたしたち一般大衆であります。
“こむつかしいこと考えずに、人生楽しく生きればいいじゃないか!”と嘯いて、真面目に生きることを揶揄する現代人に圧倒的に多いタイプです。
“ええじゃないか!ええじゃないか!(自分だけが)楽しければええじゃないか!”
と、世の中が時代の節目にあることに気づかず、阿呆踊りしている圧倒的数の連中です。
江戸幕末期に、一握りの、しかも、二十代の若者が、日本の国の行く末を案じて、生命を賭して明治維新を為し遂げたのに、 “ええじゃないか!ええじゃないか!(自分だけが)楽しければええじゃないか!”と阿呆踊りをしていた、百害あって一利もない、年寄り連中を筆頭にした阿呆たちです。
高齢化社会の現代には、この阿呆がうじゃうじゃいるのです。
高齢化社会/少子化社会は、最悪の社会に外なりません。
高齢者、つまり、65才以上のこのタイプの人間は、「死の理解」をして、自ら命を絶つべきです。
それが世の中のためです。