第二百二十話 どぶねずみ化のバロメーター(5)

あなたは、「相対の世界」に自己同化していませんか?
それなら、あなたはまさしく、どぶねずみ人間です。
「相対の世界」とは、「自他の区分けをする世界」、「自分と他人が同じ世界」のことです。
このタイプの人は、他人の中に自己同化するため、他人の目を気にする。
受身的である女性に圧倒的に多いタイプです。
言い換えれば、
攻撃的である男性は他者をモノ扱いするのに対して、他者をヒト扱いする女性は、それゆえ、他人の目を余計に気にする。
人間社会だけが、支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別社会になり、挙句の果てに、差別・不条理・戦争の社会になっている理由は、一重に攻撃的な「オス社会」であるからで、他人の目を一切気にせず、独善的(偽善的)になれるからです。
レディー・ファーストの国アメリカが好戦的なのは、独善的(偽善的)であるからで、実態は、男尊女卑の「オス社会」の国なのです。
レディー・ファーストとは男尊女卑の裏返しの証明であります。
「メス社会」には、支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別も、差別・不条理・戦争も起こり得ない。
その理由は、メスは受身的であり、独善的(偽善的)になれない、つまり、他人の目を気にするからです。
それは、女性が「相対の世界」、つまり、「自他の区分けをする世界」、「自分と他人が同じ世界」に自己同化しているからです。
もう一つの理由は、メス(女性)が子供を産むからです。
他者が自分の体から分離(分身)するのですから、どうしても自分と他者が同一の世界にいると錯覚してしまう。
これはメス(女性)の持つ最大の特徴であり、従って、功罪両面も極大化する危険性を有しています。
人間社会が自然社会と同じ「メス社会」だったら、人類は地上最強の生きものになれなかったでしょう。
最も弱き生きものだった人類の社会が「オス社会」になった大きな理由の一つであります。
外敵から守る防衛長官がオスの任務ゆえ、「オス社会」つまり、防衛長官が総理大臣になると必ず好戦的な軍事国家になる宿命を持っているわけです。
人間社会だけにある、こういった特徴は、一重に、わたしたち人間が「相対の世界」に自己同化しているからです。
フランスの哲学者、ジャン・ポール・サルトルが、“他人の存在が地獄である”と言ったのは、「相対の世界」に自己同化しているからに外なりません。
つまり、ジャン・ポール・サルトルも「相対の世界」に自己同化している証明であります。