第二百十八話 どぶねずみ化のバロメーター(3)

あなたは、「概念の世界」に自己同化していませんか?
それなら、あなたはまさしく、どぶねずみ人間です。
「概念の世界」とは、「知性の世界」、つまり、「連想(空想・夢想)の世界」のことです。
このタイプの人は、自分のことを内心“頭がいい”と思っています。
いわゆる、学校での成績がよかった人で、有名大学を卒業、大企業に勤めたり、高級官僚になっている人間が陥りやすい。
「知性=善」を金科玉条のように信じ込んでいる。
知性にも善(功的側面)と悪(罪的側面)があるという発想ができない、新田哲学で言えば、「好いとこ取りの相対一元論」の考え方を持った阿呆なわけです。
「好いとこ取りの相対一元論」を英語では、“Relative monism of utilitarianism”と訳しています。
“Relative”は「相対的」という意味ですから、「二元論=“dualism”」的な筈なのに、「一元論=“monism”」という自己矛盾を起こしているのです。
更に、
“utilitarianism”は「功利主義」という意味で、自己本位、現代風に言えば、“自己中”なわけです。
下手(中途半端)に頭がいいから、陥るのが、この「概念の世界」への自己同化なのです。
とにかく、連想ばかりしている。
それを、“考えること”だと錯覚している。
“心・意識・魂・精神・霊”といったものは、すべて、「連想」という実在しない「空想」であることを理解していないのです。
肉体の一部である五感が感じた一つの「想い」という点が連なった、単なる「連想」に過ぎないことを理解していない阿呆なわけです。
だから、宗教を科学するなどといった姑息な「新興宗教」にコロリと騙されるのが多いのは、このタイプです。
結局は、どぶねずみ人間に過ぎないのであって、こういったタイプが政治家・高級官僚になり、差別・不条理・戦争を繰り返しているのです。