第二百十二話 自分と自分以外のもの

動いているものはすべて映像に過ぎない。
止まっているものが実在である。
ところが、
わたしたちは、動いている世界が現実の世界だと思い込んでいます。
このギャップが錯覚を生み出しているのです。
わたしたちは、自分以外のもの、つまり、他者を五感で感じています。
五感(外皮)とは、自他の区分けをする器官であり、五感で感じるものはすべて過去の映像であることは何度もお話してきました。
わたしたちが見ている太陽は8分前の過去の太陽です。
わたしたちが見ている月は2秒前の過去の月です。
3メートル前にいるあなたの恋人は1億分の1秒前の過去の恋人です。
つまり、
自分以外のものはすべて過去の映像なのです。
つまり、
見えるものはすべて過去の映像なのです。
自分の体でも見えるものはすべて過去の映像なのです。
それでは、
自分が見えないものとは何でしょうか。
鑑賞者の自分。
それが、本当の自分なのです。
見えるものはすべて動いている。
逆に言えば、
見えないものは動いていない。
つまり、
動いていないものは見えない。
つまり、
本当の自分なのです。
動いていないものが本当の自分、つまり、実在です。
動いているものはすべて映像です。
つまり、
動いているものはすべて映像に過ぎない。
止まっているものが実在である。