第九十四話 一からやり直し

現在65億もいる人類の数を4億まで減らさなければ、地上に生きている全生命体は間違いなく絶滅する。
およそ16人に1人しか生き延びることができないわけです。
1億2000万いる日本なら750万人しか生き延びることができない。
大阪一つだけしか残らず東京は消滅してしまう。
13億いる中国なら8000万人しか生き延びることができない。
上海一つしか残らない。
2億7000万いるアメリカなら1500万人しか生き延びることができない。
ニューヨーク一つしか残らない。
5000万いるイギリスやドイツやフランスやイタリアはたった300万人しか生き延びることができない。
ロンドンもパリもベルリンもローマもみんな消滅してしまう。
これは実質上、人類の滅亡を意味しています。
4億の人間だけが残って一からやり直すことを意味しています。
人類が住む地球が狭くなったと言い換えてもいいでしょう。
わたしたちは地球の表面で生きているわけですから、地球の表面積が16分の1になると言ってもいいでしょう。
拙著「神の自叙伝」で人類は地球から月に移住せざるを得なくなると物語風に描きましたが、地球と月の大きさは4対1ですから、表面積比では16対1になる、つまり、16人に1人しか月に移住できない。
わたしたちを産み、育んでくれた地球が月のレベルまで小さくなることを象徴しているわけです。
水も飲みたい放題、石油も使いたい放題、他の動物も植物も鉱物も食いたい放題は通用しないのです。
車で自由に移動することもできずすべて歩かなければならなくなり、暑ければ冷房し、寒ければ暖房する生活もできなくなる。
すなわち、これまでの利便性を満喫する文明生活は一切できなくなる。
結局の処、人類が創った文明は瓦解する。
文明=科学であり、宗教であることは今まで何度もお話しました。
結局の処、今までわたしたち人間が考えてきたことは全部否定されてしまう事態になるわけです。
それは、わたしたち人間だけが、「在り方」で生きず、「考え方」で生きてきたからです。
他の生き物、つまり、生きとし生ける物はみんな「在り方」だけで生きてきたのに、わたしたち人間だけが「在り方」と「考え方」の二通りで生きてきたからです。
本音と建前の二通りで生きてきたからです。
精神分裂症で生きてきたからです。
『過去・(現在)・未来』に思いを馳せ、悩み四苦八苦して生きてきたからです。
「死の概念」を持ち、死ぬことを怖がりながら生きてきたからです。
一からやり直す4億の人類は、「死の理解」レベルまで上がるしかないのです。