第八十九話 「新しい人間」の出現

人類は猿から進化したと言われています。
しかし、今でも猿は存在します。
すべての猿が人類に進化したわけではない証明が猿の現存にあります。
「新しい猿」と「旧い猿」がいた証明でもあります。
言い換えれば、
「新しい猿」が「新しい世界」をつくっていったわけです。
同じことが、わたしたち人間にも言えます。
明治維新によって「新しい日本」がつくられたのは、一握りの「維新の志士」と呼ばれる「新しい人間」に依ってであり、当時の大半の日本人は“ええじゃないか、ええじゃないか、自分さえよければええじゃないか!”と阿呆踊りしていた「旧い人間」であっただけです。
当時の阿呆踊りしておった「旧い人間」を引き継いだ人間が現代社会でも存在していて、“お金だ、お金だ、お金がすべてだ!”とやはり阿呆踊りしておるわけで、「旧い猿」が現存しておるのと同じなのです。
進化関係にある生き物の種が両方とも現存しているという現象は、ある種のすべてが進化するのではなく、一部だけが進化するということを示しているのです。
つまり、「旧い種」と「新しい種」がいるわけです。
「旧い鯛」と「新しい鯛」がいる。
「旧い蛙」と「新しい蛙」がいる。
「旧いトカゲ」と「新しいトカゲ」がいる。
「旧いライオン」と「新しいライオン」がいる。
「旧い猿」と「新しい猿」がいる。
「旧い猿人(アウストラロピテクス)」と「新しい猿人(アウストラロピテクス)」がいる。
「旧い原人(ホモエレクトス)」と「新しい原人(ホモエレクトス)」がいる。
「旧い旧人」と「新しい旧人」がいる。
「旧い新人」と「新しい新人」がいる。
「旧いホモサピエンス」と「新しいホモサピエンス」がいる。
「旧い古代文明人」と「新しい古代文明人」がいる。
「旧い中世文明人」と「新しい中世文明人」がいる。
「旧い近代文明人」と「新しい近代文明人」がいる。
「旧い現代文明人」と「新しい現代文明人」がいる。
地球上に現在65億の人間が存在しているのですが、65億すべてが「新しい現代文明人」ではなく、ほとんどが「旧い現代文明人」以前の人間なのです。
アフリカやアマゾン流域で原始生活をしている人間のみならず、ニューヨークや東京で最新文明の生活をしている人間の大半は同じ「旧い現代文明人」以前の人間なのです。
ではこれからの「新しい世界」、「新しい日本」をつくっていく「新しい人間」とは、どんな人間なのでしょうか。
本物(芸術家)の生き方をする人間が「新しい現代文明人」に外なりません。
2010年代から本格的に「新しい現代文明人」の出現が始まり、2030年代には「新しい世界」、「新しい日本」が誕生するでしょう。
拙著「(静止)宇宙論」第三部【絶対進化論】で論述しました、233=8589934592、つまり、人口が85億8993万4592人に達する時に、第33代目の「新しい人間(新しい現代文明人)」が主体になる「新しい人間社会」が誕生するのです。
第33代目の「新しい人間(新しい現代文明人)」は、この世的成功など求めないで、肉体も意識(五感)も完全に覚め、死を好いものと捉える生き方をするのです。