第八十八話 本物(芸術家)の生き方をする人間

わたしたち人間も生まれた時は完全であったのに、『自分は・・・』と思う自我意識(エゴ)を持つようになって不完全(中途半端)になったのです。
知性を獲得することによって、わたしたち人類は豊かで安全な生活を手に入れたが、反面、悟りという大きなものを失った。
便利で快適な人生の代償として錯覚(勘違い)の人生を送る羽目になったわけです。
つまり、便利で快適な人生と錯覚(勘違い)の人生は表裏一体の一枚のコインに過ぎなかったわけです。
なぜなら、便利で快適な人生と不便で不快な人生とは一枚のコインの裏表に過ぎなかったのです。
その一枚のコインの質(材質)は、実は、不完全(中途半端)な卑金属だったのです。
中途半端こそが錯覚(勘違い)の正体である。
中途半端こそが好いとこ取りの相対一元論の原因である。
本物(芸術家)は完璧(完全)を志向し、偽者(ビジネスマン)は不完全(中途半端)を志向する。
言い換えれば、
便利で快適な中途半端な人生を志向する人間は、金儲け主義の偽者(ビジネスマン)の生き方をするのです。
完璧(完全)な人生、つまり、覚醒した(悟った)人生を志向する人間は、本物(芸術家)の生き方をするのです。
わたしたち人間は、この二種類のタイプのどちらかに当て嵌ります。
金儲け主義の偽者(ビジネスマン)の生き方をする人間が圧倒的に多いのが現代社会です。
“お金、お金、お金がすべてだ!”と小学生の子供までがわめく超拝金主義の世の中になってしまったのです。
みんな寝ても起きても眠っているのです。
本物(芸術家)の生き方をする人間の登場が待たれます。