第七十七話 覚醒・睡眠の定義を見直す必要がある

睡眠にはREM睡眠(夢を見ている間の睡眠)とNON-REM睡眠(熟睡している間の睡眠)の二種類があるとお話しました。
なぜ二種類の睡眠に分かれているのでしょうか。
心理学や西洋医学では、肉体の疲れを回復させるためにあるのがNON-REM睡眠(熟睡している間の睡眠)であり、精神の疲れを回復させるためにあるのがREM睡眠(夢を見ている間の睡眠)であると言われている。
肉体とは内臓(五臓六腑)と外皮(五感)を合わせた体全体のことであり、精神とは五感(外皮)が生む自他の区分け意識、つまり、自我意識(エゴ)のことです。
新田哲学では、自他の区分け意識、つまり、自我意識(エゴ)のことを「想い」と総称している、いわゆる、「心」や「魂」や「霊」や「精神」のことで、五感(外皮)が働くことによって発生するものです。
肉体の疲れを回復させるためにあるのがNON-REM睡眠(熟睡している間の睡眠)とするなら、NON-REM睡眠(熟睡している間の睡眠)をしている間は肉体の働きが止まっていないと肉体の疲れは回復しないわけであり、精神の疲れを回復させるためにあるのがREM睡眠(夢を見ている間の睡眠)とするなら、REM睡眠(夢を見ている間の睡眠)をしている間は五感(外皮)の働きが止まっていないと精神の疲れは回復しないことになります。
ところが、内臓(五臓六腑)は年中無休で一生動き(働き)続けていて休息は一切採りませんし、五感は子供の頃を除いて、REM睡眠(夢を見ている間の睡眠)でもNON-REM睡眠(熟睡している間の睡眠)でも動き(働き)続けていて休息は一切採りません。
敢えて言うなら、REM睡眠(夢を見ている間の睡眠)とNON-REM睡眠(熟睡している間の睡眠)の違いは、五感の働き度の差と言えます。
そうしますと、睡眠の意義は五感の疲れの回復にあり、肉体の疲れの回復には関係ないことになります。
しかも、REM睡眠(夢を見ている間の睡眠)では、目が覚めている状態の時と同じように五感はすべて働いているのですから、NON-REM睡眠(熟睡している間の睡眠)の間だけ働いていない五感の一部だけの疲れの回復を図っているに過ぎないわけです。
わたしたち人間は視覚動物ですから、NON-REM睡眠(熟睡している間の睡眠)の間だけ視覚器官の疲れを回復させている。
犬は嗅覚動物ですから、NON-REM睡眠(熟睡している間の睡眠)の間だけ嗅覚器官の疲れを回復させている。
全盲の人は聴覚動物ですから、NON-REM睡眠(熟睡している間の睡眠)の間だけ聴覚器官の疲れを回復させている。
睡眠の意義はNON-REM睡眠(熟睡している間の睡眠)にだけある。
従って、REM睡眠(夢を見ている間の睡眠)は睡眠ではなく、目が覚めている状態と同じであり、睡眠の定義を根本的に見直す必要があります。
更に、目が覚めている状態も根本的に見直す必要があります。
なぜなら、REM睡眠(夢を見ている間の睡眠)の間の夢の世界と、目が覚めている間の現実の世界との違いは失くなるからです。
夢の世界が映像の世界であることは明白です。
では、目が覚めている間の現実の世界とは一体何なのでしょうか。
更に、目が覚めているというのは本当なのでしょうか。
覚醒・睡眠の定義を根本的に見直す必要があります。