第四十一話 新田史観

「万世一系」の日本の天皇家は125代続く名家中の名家として世界に誇っています。
初代神武天皇から125代平成天皇まで、血縁関係がはっきりしていると言うわけです。
更に神武天皇の両親は鵜茅草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)と玉依姫(タマヨリヒメ)であり、鵜茅草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)は天照大神(アマテラスオオミカミ)の第八子であり、第六子に天孫降臨で有名な瓊々杵命(ニニギノミコト)がいます。
つまり、天皇家の初代天皇の祖父以前の人たちは天から舞い降りて来た神さまであって、人間ではないというわけです。
更に天照大神(アマテラスオオミカミ)の両親は伊弉諾命(イザナギノミコト)と伊弉冉命(イザナミノミコト)という正に人類創世期のアダムとイブのような現実離れした話の世界の人たちであります。
神話の世界と実話の世界が繋がっているから「現人神(あらひとがみ)」と言うわけでしょうか。
太平洋戦争の敗北後、昭和天皇は人間宣言をされました。
つまり、“自分(朕)は、もはや神ではない”と言われたわけです。
では、神武天皇以前の祖先の真相はどうなっているのでしょうか。
伊勢神宮に祭っている皇祖神・天照大神(アマテラスオオミカミ)は神さまではなくて、何なのでしょうか。
人間だけの肉体的遺伝を歴史にすれば、所詮は神話に頼らざるを得なくなるわけです。
平たく言えば、どこかで血縁の糸は必ず切れてしまうのです。
逆に言えば、猿が人類の祖先である逆証明になるのです。
人間だけの肉体的遺伝の糸は必ず切れてしまう。
それが、2人の親は4人の更に親がいて、4人の親は更に8人の親がいて、8人の親は更に16人の親がいて、・・・・・といった具合に人間の祖先だけを遡ると、猿から猿類(アウストラロピテクス)へのバトンタッチ、猿類(アウストラロピテクス)から原人(ホモエレクトス)へのバトンタッチ、原人(ホモエレクトス)から旧人へのバトンタッチ、旧人から新人(ホモサピエンス)へのバトンタッチ、新人(ホモサピエンス)から古代人という文明人へのバトンタッチ、古代人から中世人へのバトンタッチ、中世人から近代人へのバトンタッチ、そして、近代人から現代人へのバトンタッチの姿は一切見えてこない理由であります。
グローバルな(地球規模の)歴史観、更にはユニバーサルな(宇宙規模の)歴史観で、人間社会の歴史も検証しなければ真理は見えてこない、と新田哲学が主張する根拠がここにあります。