第三十九話 文明と進化

古代・中世・近代・現代社会を文明社会と呼びます。
つまり、古代人・中世人・近代人そして現代人を文明人と呼ぶわけです。
今から1万数千年前です。
文明人以前の人類をホモサピエンスと呼び、わたしたち人類の祖先としています。
歴史で学んだ、いわゆる、クロマニオン人で有名な新人と呼び、更に遡ると、ネアンデルタール人で有名な旧人と呼び、更に遡ると、ジャワ原人・北京原人で有名な原人(ホモエレクトス)に辿り着き、彼らを総称して人類の祖先としています。
今から50万年前です。
それ以前は、人類ではなく猿類(アウストラロピテクス)となり、猿の子孫であります。
つまり、猿類(アウストラロピテクス)が猿と人類の間の時期でおよそ500万年間続きます。
それ以前には、人類の姿は一切見られず、猿だけしかいなかった。
人類らしき生き物が現れたのは、500万年前からであり、わたしたちが誇りにしている文明人が現れたのは、たかだか1万数千年前のことなのです。
猿が進化して猿類(アウストラロピテクス)になったのが500万年前。
猿類(アウストラロピテクス)が進化して人類になったのが50万年前。
人類が文明人に進化したのが1万数千年前。
そして1万数千年の間に、古代人、中世人、近代人、そして、わたしたち現代人へと進化してきたわけです。
しかし、ここで見逃してはならないことは、猿という種が今でも存在している点です。
すべての猿が猿類(アウストラロピテクス)に進化し、すべての猿類(アウストラロピテクス)が人類に進化し、すべての人類が文明人に進化しているなら、猿という種は現存しない筈です。
すべての猿が文明人まで進化したのではなく、一部の猿だけが猿類(アウストラロピテクス)に進化し、一部の猿類(アウストラロピテクス)だけが人類に進化し、一部の人類だけが文明人に進化しただけで、猿のままでいる者、猿類(アウストラロピテクス)のままでいる者、原人(ホモエレクトス)のままでいる者、旧人のままでいる者、新人(ホモサピエンス)のままでいる者と、古代人のままでいる者、中世人のままでいる者、近代人のままでいる者、そして、現代人まで進化した者といった、いわゆる、文明人とが現在でも混在していることが解ります。
わたしたち現代社会に生きている人間は文明人だと自負していますが、すべての人間が文明人ではないのです。
いまだに近代人のままでいる者、いまだに中世人のままでいる者、いまだに古代人のままでいる者、いまだに新人(ホモサピエンス)のままでいる者、いまだに旧人のままでいる者、いまだに原人(ホモエレクトス)のままでいる者、いまだに猿類(アウストラロピテクス)のままでいる者もいるわけで、見た目はみんな何ら変哲のない人間なのです。
しかも、文明にも功罪両面があって、文明人だからといって何もかもが好いわけではありません。
進化という問題を検証しなおす必要があります。
拙著「(静止)宇宙論」と「新しい日本」は、そのために書いた作品であります。
2の何乗といった数字が羅列された訳のわからない作品ではありますが、書いた本人は真剣です。