第三十三話 自然(地球)を信頼しない人類

差別・不条理・戦争が人間社会だけしかない理由は、人間社会だけに「支配・被支配二層構造」と「世襲・相続の差別制度」があるからです。
人種間の差別から生じる不条理、人間同士の間にある階級差から生じる不条理、国家間の差別から生じる戦争・・・これらはすべて「支配・被支配二層構造」が為す業であります。
人類に「支配・被支配二層構造」の意識がなければ、人種間の差別から生じる不条理、人間同士の間にある階級差から生じる不条理、国家間の差別から生じる戦争・・・は決して起こりません。
何故なら、そんな差別・不条理・戦争は無益な争いだからです。
自然社会の中で生きている生き物は決して無益な殺生はしません。
何故なら殺生とは無益なものしかないからです。
彼らは(無益な)殺生はしません。
ただ食うだけです。
自然社会にあるのは、「食う食われる」行為だけで、「殺す殺される」行為は一切なく、「殺す殺される」無益な殺生をするのは、わたしたち人間だけなのです。
無益な争いをするのは、わたしたち人間だけなのです。
だから、差別・不条理・戦争がわたしたち人間社会だけにあるのです。
その無益な争いの元凶が「支配・被支配二層構造」にあり、更に無益な争いを増長させるのがオス社会の「世襲・相続の差別制度」なのです。
自然(地球)を信頼し、今日の糧だけで満足し、明日の糧など心配しない他の生き物は、無益な争いはしません。
自然(地球)、つまり、他者を信頼しない結果、今日の糧だけで満足せず、明日の糧まで貪欲に求める人間だけが、無益な争いをするのです。
自然(地球)、つまり、他者を信頼するとは、自他の区分け(差別)意識がないからです。
逆に言えば、自分独りだけがいて、他のものはすべて映像であることを知っているからです。
自然(地球)、つまり、他者を信頼しないのは、自他の区分け(差別)意識があるからです。
逆に言えば、自分と他者は同じ世界にいると錯覚しているからです。