第五章 愛を失った人類

大群を成す生きものには、ある共通した特性がある。
自己完結能力がない。
まさに、
愛の欠落こそ、大衆化の原因に他ならない。
では、
大衆化する前の人類には愛があったのだろうか?
まさに
愛の欠落と大衆化は、タマゴとニワトリの関係に他ならなかった。
愛の欠落が大衆化を生んだ。
大衆化が愛の欠落を生んだ。
どちらが先かが問題なのではなく、愛の欠落/大衆化という表裏一体の一枚のコインが存在すること自体が問題なのである。
そうすると、
タマゴは愛の欠落であることが明白になる。
従而、
われわれ人類は愛を失ってしまったようである。