第三十五章 現代文明人(どぶネズミ)の暴走

現代文明人は、暴走がいよいよ最終段階に突入した状態のどぶネズミに他ならない。
では、
現代文明人(どぶネズミ)の暴走とは?

現代文明人(どぶネズミ)の暴走

いちばん うしろから ついていく どぶネズミが 前のに 訊ねた

一体どこに向かって走っているのだろう

前のどぶネズミは 前が 走っているから ただ ついて行くだけ と言った

だけど、気になるので その前の どぶネズミに 訊ねた

一体どこに向かって走っているのだろう

その前のどぶネズミも おなじ 返事をしたが 気になった

そして 前のどぶネズミに 訊ねた

一体どこに向かって走っているのだろう

とうとう 一番前のどぶネズミのところまできた

一体どこに向かって走っているのだろう

先頭を走るどぶネズミは だれにも 訊ねることができない

うしろからついてくるから ただ 走っているだけ と答えた

その答えが 一番うしろのどぶネズミに 伝わった

そりゃあー ないだろう と言った 途端

前の どぶネズミたちは 断崖から まっさかさま

ただ 一匹 そのどぶネズミは 呆然と立ちつくして

ああ 一番うしろでよかった