第十八章 文明社会=錯覚社会

悩みや四苦八苦、挙句の果ての(最後を締め括る)、死の恐怖に苛まれる、われわれ大人の人間社会こそ、文明社会の正体なのである。
現に、
自然社会の生きものも、われわれ人間の子供たちにも、悩みや四苦八苦、挙句の果ての(最後を締め括る)、死の恐怖は無縁なのである。
そして、
自然社会の生きものや、われわれ人間の子供たちと、われわれ人間の大人の違いは、死を知っているか、いないかの点だけなのである。
そして、
死を知っているか、いないかの違いが、知的か無知的かの違いと、われわれ人間の大人が錯覚しているのである。
まさに、
われわれ人間の大人の社会だけが、逆立ちして生きていて、自然社会の生きものや、われわれ人間の子供たちは、ちゃんと足で立って生きている証明に他ならない。
まさに、
われわれ人間の大人の形成した文明社会が錯覚社会である証明に他ならない。