第一章 イナゴの大群

大群を成す生きものには、ある共通した特性がある。
生きものの本来性、すなわち、本質は、逆に群れを成さない点にある。
従って、
大群を成す生きものは、生きものの本質から逸脱していることに他ならない。
では、
生きものの本質とは一体何だろうか?
完全な自己完結ができることが、生きものの本質に他ならないのである。
なぜなら、
生きるとは、動くことだからである。
そして、
動くためには、一点でなければならないからでもある。
まさに、
生(動く)とは、死(止まる)の不在概念に他ならないのである。
従って、
大群を成す生きものは、完全な自己完結ができない生きものなのである。
まさに、
大群を成す生きものにある共通した特性とは、完全な自己完結ができない点に他ならないのである。