第六十三章 不完全な死

逆さま生きものである我々人間は、
絶対性の死(可除特異点(removable singularity)=π/2(90度))

相対性の死(真性特異点(essential singularity)=3π/2(270度))
を静止点と捉え、
超対性の死(極(pole)=π(180度))
を運動線と捉える勘違いをしてしまった。
つまり、
絶対性の死(可除特異点(removable singularity)=π/2(90度))

超対性の死(極(pole)=π(180度))

相対性の死(真性特異点(essential singularity)=3π/2(270度))
という振り子運動を一生と捉えてきた。
ところが、
この振り子運動は、眠りの人生に他ならなかった。
つまり、
絶対性の死(可除特異点(removable singularity)=π/2(90度))が、夜眠りに就く瞬間(とき)に他ならない。
また、
相対性の死(真性特異点(essential singularity)=3π/2(270度))が、朝眠りの中の夢から覚めた瞬間(とき)に他ならない。
そして、
超対性の死(極(pole)=π(180度))とは、夜眠りに就く瞬間(とき)から、朝眠りの中の夢から覚めた瞬間(とき)との合間にだけある熟睡状態に他ならない。
まさに、
熟睡状態こそ、超対性の死の一瞥に他ならなかった。
まさに、
五感全部が眠ることを超対性の死の一瞥と言うのである。
言い換えれば、
熟睡状態は、不完全(不完璧)な死なのである。