第五十九章 眠りと覚醒

我々人間の肉体も意識も覚醒している状態は、朝眠りの中の夢から覚めた瞬間(とき)にある。
更に、
我々人間の肉体も意識も覚醒している状態は、夜眠りに就く瞬間(とき)にもある。
まさに、
絶対性の死と相対性の死の合間にある超対性の死とは、
夜眠りに就く瞬間(とき)から、朝眠りの中の夢から覚めた瞬間(とき)との合間にだけある熟睡状態に他ならない。
従って、
夢を観ている状態というのは、意識が眠っている状態に他ならない。
従って、
肉体が覚醒していても、意識が眠っていたら、夢を観ている状態に変わりはない。
つまり、
昼間の起きている(運動している)状態だ。
では、
肉体が眠っているとは、どんな状態なのだろうか?
我々人間は、
寝ている(静止している)状態を、肉体が眠っている状態だと思っている。
起きている(運動している)状態を、肉体が覚醒している状態だと思っている。
では、
肉体が、寝ている(静止している)状態と、起きている(運動している)状態では、どんな違いがあるのだろうか?
先ず、
五臓六腑という内臓は一日中起きている(運動している)。
一方、
五感という外皮の一部には、寝ている(静止している)状態と、起きている(運動している)状態がある。
まさに、
肉体が眠っているとは、
五感という外皮の一部が、寝ている(静止している)状態を言うのである。
一方、
肉体が覚醒しているとは、
五感という外皮がすべて、起きている(運動している)状態を言うのである。
言い換えれば、
意識が眠っているということは、
五感という外皮の一部が寝ている(静止している)状態を言うのである。
一方、
意識が覚醒しているということは、
五感という外皮がすべて、起きている(運動している)状態を言うのである。
結局の処、
覚醒には、
肉体と意識といった区別などないのであって、飽くまで、五感が覚醒しているか、覚醒していないかの違いがあるだけだ。
つまり、
五感全体が覚醒していることを、覚醒していると言うのである。
五感一部が覚醒していることを、眠っていると言うのである。
言い換えれば、
全体感を覚醒状態と言うのである。
部分観を眠っている状態と言うのである。