第五十八章 覚醒の瞬間(とき)

我々人間が、いわゆる現実と思っている世界は単なる夢に過ぎないのである。
言い換えれば、
我々人間は、寝ても起きても一日中夢を観ているのである。
夜間、肉体の眠りの中で観ている夢だけが夢ではなく、
昼間、肉体の覚醒の中で観ているいわゆる現実も夢だった。
つまり、
我々人間の意識は、寝ても起きても一日中眠っているのである。
ただ、
肉体だけが、夜間眠って、昼間覚醒しているだけである。
意識は、夜間も、昼間も、一日中眠っているのである。
ただし、
朝、肉体の眠りの中の夢から覚めた直後だけは、意識も覚醒しているのであるが、時間と共に再び意識は眠っていくのである。
従って、
我々人間の肉体も意識も覚醒している状態は、朝眠りの中の夢から覚めた瞬間(とき)だけである。
まさに、
絶対性の死、相対性の死、超対性の死の実感のヒントがここにある。