第五章 地球のへそ

毎日一回 地球の表面全体を 見て廻るのがわたしの仕事でしたので、大体の土地勘はありました。
渦の底すなわち地球の中心から浮かび上がってくるところが、表面の根にあたる処でちょうどへそと呼ばれているのです。
わたしの「想い」のエネルギーも地球の表面に現れてくるところがへその処であり、肉体と「想い」という次元の違うエネルギーが出会う場所なのです。
わたしの「想い」を地球という物体に伝えるときには、へそが、中継地点になっていて、非常に重要な処で、表面に存在している物質、物体もへその周辺に最も優れたものが集まっているようになっています。
その場所が地球でわたしが創った一番大きな海である太平洋と大きな陸であるユーラシア大陸との狭間に位置している日本列島という幾つかの島が連なっているところです。
他にも、へそに近い役割を持った場所があるのですが、地軸が大きく変わったときに地球の上部、すなわち北極に近いところにまで上がっていったため、今はエネルギーの中継点としてのへその機能を果たしていません。
昔は大西洋が海の中心になっていて、大きな大陸がそのまわりに3つもありました。
アフリカ大陸、アメリカ大陸、ユーラシア大陸がそうです。
わたしが犯した間違いのひとつが、大西洋ができる前に陸の希望を受けてアトランティス大陸を創ったことがありました。
当時、アメリカ大陸、ユーラシア大陸があっただけで、アフリカ大陸はもっと小さく、大陸というより島だったのです。今のようにユーラシア大陸とは繋がっていなかったのです。
最初に水をこの地球上に創ったのですから、海の方が、遥かに大きい星だったのです。しかしそのあとユーラシア大陸を創ったあたりから陸の勢いが強くなりアメリカ大陸を創り、そして間違いのアトランティス大陸を創ってしまったのです。
アフリカ島も大きな陸には変わりないし、結局、陸の方が海よりも強くなってしまいました。
当時いろいろな生物がこの陸地に棲んでいたのですが、今問題を起こしている人間が最も集中したのがアトランティスだったのです。
確かに便利な位置にあり、西には酸素が豊富な植物の多いアメリカ大陸があり、東には動物が豊富なアフリカ島があり、今は地中海になっていますが、当時はユーラシア大陸棚になっていた一大漁業地が北にある、といったこれほど恵まれた処はありません。
人間は他の動物と違って、自分の体のハンディキャップを補うために武器という道具をすでに持って地球の覇者になっていましたので、当然アトランティスに集まった訳です。
そして、他の大陸の生物を餌食にしていました。
そこでわたしは、激怒してアトランティス大陸を一瞬に海に沈めてしまったのです。
その結果、アフリカ島とユーラシア大陸が繋がって地中海ができたのです。
当初地中海もカスピ海と同じように湖にしようと思ったのですが、湖としてはあまりに大きすぎたので、ジブラルタル海峡とボスボラス海峡で大西洋と黒海に繋げた内海にした訳です。
このときにも根になるへそをアフリカ島とユーラシア大陸が繋がるカナンの地に創ったのです。それ以来勝手に神が与えた約束の地と言っているようですが、たしかに要所ではあったのです。
だが今はへその機能は持っておりません。しかしその地をめぐって人間の争いが何千年も続いています。
今地球上でただひとつへその機能をもっているところは日本列島なのです。
わたしは、まずこの日本列島に落ち着くことにしました。