第四十五章

戦争以外で人間に深刻な惨劇をもたらしているものに天災があります。
テンシの一番得意とするところです。
ひとつは悪質な伝染病で、前にお話した今アフリカで猛威をふるっている抵抗力を喪失させる病気です。
この病気は地球以外の星から持ち込まれた菌で高度な有機生命体にだけ影響を及ぼす菌です。これもテンシの仕業だと思われます。有機物、しかも高度な有機物にだけある体液の中の抗体細胞の機能を金縛りにすることが出来る菌のようです。
しかも感染しても全員が発病するとは限らないらしい。この辺りにテンシの臭いが感じられるのです。
多分、わたしの推測ですが、テンシの性格から考えれば「想い」のレベルで発病するかしないかを区分けするつもりだと思います。
物質でできているすべての肉体は「想い」に支配されています。それは我々「想い」の世界でいるものにも当てはまります。
たとえば、わたしの場合は地球が肉体ですから、わたしの「想い」が悪い状態なら地球そのものも悪い影響が出る。
人間も心という「想い」を持っている有機生命体ですから、心という「想い」の状態で肉体に影響する。テンシは心の中にある人間の本来生まれ持っている本質とその後の努力で磨く人格とのバランスよい成長をした心という「想い」を持てば発病しないように仕組んでいるのだと思います。
最初この病気はアメリカのような先進国で蔓延しだしたのですが、その菌が世界に拡がっていくにつれて、アフリカの未開発の地域で爆発したのも、アメリカでは、潜在保菌者はかなり多いはずですが、本質レベルを開発することに努力している結果発病者がそんなに爆発的に増えないからではないでしょうか。それは教育や自己啓発で人格の成長をし、それとともに本質の成長も平行して、させているからではないでしょうか。
彼らが気づいてやっているのではないのでしょうが、この病気にかかった人間が苦しみ悩み抜き、心の葛藤の結果、心という「想い」の結晶化が出来て、アストラル体の成長で体液の抗体に活力を与え、その菌が抗体の機能を停止させる鍵穴に鍵をかけるのを防衛出来ている結果ではないでしょうか。ところがアフリカの未開発の地域ではおよそそんなレベルに達していないから、感染即発病になって大量の死亡者が出ているのだと思います。
テンシの考えそうなことです。
もうひとつの天災は地殻変動による地震です。ここ最近、世界レベルで地震の多発化が進んでいます。
本来の地殻変動は星の若いときによく起こる現象です。それなのに地球では逆に増えている。これはあきらかに別の要因が働いている。
それは人間の持つ心という「想い」のエネルギーが原因でしょう。
人間の数が爆発的に今まで増えてきた。そうすると他の生命体がそれだけ減ったということです。しかも他の生命体の「想い」は人間の心という「想い」に比べて極めて微少なものだから、人間の数が増大すると「想い」のエネルギーも増大する、しかもそのエネルギーが否定的なエネルギーだったら60億以上の人間の「想い」のエネルギーが年中地球に影響を与えたらしょっちゅう地殻変動が起きるのは当然です。
「想い」のエネルギーは出来るだけ抑揚の少ない状態がいいのです。つまりリラックスしているというか、ゆったりとしているのがいいのです。そうすると「想い」のエネルギーの波動の振幅が小さくなるから、他への影響が少なくなるのです。
これは人間が気づくべきことで、テンシの仕業とは思えません。
この100年から50年の間に起きた地球上の、特に人間世界の出来事を地球をコントロールする神のわたしの立場で検証してきました。
しかも我が子テンシが絡んでいる。
地球に降り立って約500年、何とか実体は掴めました。原因は大体判明しました。
大事なのは、この原因を人間に如何に知らしめ、反省させるかにかかっています。
ここを、しっかり抑えておかないと、人間はテンシに連れられて月に行くことになるかも知れません。それが人間の運命であればそれで仕方のないことですが、やはり地球上の一番進化した有機生命体ですから何とか地球に引き止めたいのが、わたしの偽らざる気持ちです。