第四十章 殺戮のクライマックス

今から溯ること50年間に起きたことはわたしが地球に降り立ってから約500年の間で最悪の期間だったと言えるのではないでしょうか。
わたしの本来の「想い」にとって500年という期間は5千万年の経過と同じぐらいの感覚になる訳だから、大体人間の一生の感覚で言えば1年ぐらいの感じになります。
その1年間の中で最近の1ヶ月が、星占いでいうところの天誅殺の時期だったのです。
まあ、何から話しをすればいいのか迷ってしまいます。
その前に、言っておきたいことがあります。それはわたしが地球に降り立ってから500年間、お前は何をやっていたのかと、お叱りを受けるのではないかとビクビクしているのです。お叱りを受けるのは、父のヒカリや兄のミズ、クウや弟のイクサからではありません。このわたしの自叙伝を読んで頂いている人間の皆様方からのお叱りに脅えているのです。
その500年間に人間の世界で起きたことは、目を覆いたくなるようなことばかりでした。それなのにわたしは一つとしてその惨劇を回避することが出来なかった。いや、ちょっと待ってください、1個だけありました。テンシが怒り狂って西ヨーロッパの地を凍土と化そうとしたとき、わたしは必死になって食い止めました。あれはテンシが西アフリカの奴隷の城だったエルミナの真相を知ったときです。あの時は親子の間での骨肉の争いになったのですよ、しかもそれ以来、テンシとの関係は冷え切ったままです。これは地球を救うためにわたしが子供を捨てる覚悟でやったことだけは皆様に評価してもらいたいと思います。
何を言ってるんだ、500年もの間でたった1回のことぐらいで偉そうな口を叩くな、と言われるかも知れませんが、わたしなりに優柔不断と子供からも罵られながらも努力してきたのです。
どうも、弁解がましくなってみっともないことを言ってしまいました。
わたしの言いたいことは、皆様にとっては500年は長いでしょうが、わたしにとっては、たったの1年ぐらいの経過なんです。そこのところを分かって頂きたいのです。
桃・栗3年、柿8年という諺を皆様、良くご存じのことでしょう。何ごとも、事を成すには最低でも3年、ふつうは8年ぐらいかかるのが当たり前だという意味でしょう?
それなら1年ですから、もう少し大目に見て頂きたいのです。
あと最低でも2年は。
あほう!お前の2年ということは人間では1千年ということではないか!このままの状態がまだ1千年続いたら人間は一人も地球からいなくなるわい!とまたお叱りを受けそうです。
この時間の感覚の違いが辛いところです。
ばか!だから同じ人間の感覚を持つために地球に降りてきたのだろうが!と言われると、もう返す言葉がありません。
だから、この1ヶ月に起きたことを繰り返さないように、これからの1ヶ月ぐらいで何とかしなければならないのでしょうね。これはわたしの「想い」での感覚ですが。
何を言っとるか!我々人間ではこれからの大事な50年のことを言っとるんだ!とまた言われるんでしょう。
何が何だか訳が分からなくなってしまいました。もう頭が混乱してしまいました。
ここでは、人間の過去最悪の50年の出来事を、テンシの仕業か、それとも人間自身の起こしたことなのかを、お話しするつもりでしたが、頭が痛くなってきましたので、お話しは次回にさせて頂いて、すみませんが、ちょっと寝させてもらいます。