第二十章 海と陸の対立

地球だけに水があり、そこから海ができたことから陸との縄張り争いが絶え間なく起こりました。
今はユーラシア大陸、南北アメリカ大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸、グリーンランドが陸の領域です。
いっぽう太平洋、大西洋、インド洋、北極海が海の領域です。
海のほうがすこし多いですがほぼ拮抗しています。
しかし、この海と陸の対立も永い歴史がありました。
以前にも申しあげたと思いますが、一番あたらしいところでもアフリカ大陸は島であってユーラシア大陸の接点であるスエズ地区はつながっていなかったのです。だから地中海、黒海、カスピ海はみんなつながっていてひとつの大洋を成していたのです。
また今の南ヨーロッパの地中海沿岸からアラビア半島はユーラシア大陸の豊かな大陸棚であり、黒海、カスピ海はちょうどユーラシア大陸をえぐる湾になっていたのです。だから陸に囲まれたカスピ海は塩水なのです。
そしてその辺りは地域的有利性があって古代文明が発生したのです。
エジプト文明もナイル川の恩恵と向こう岸にあるメソポタミアとの交流で栄えたものです。
またアラビア半島は当時、植物の豊かな地域でしたが、その東側にある今のイラン地域のほとんどは海だったのです。ペルシャ湾、そしてイランを南北に走るザグロス山脈、テヘランの北を東西に走るエルボルズ山脈は黒海、カスピ海が湾になるずっと以前は海の底だったのです。その頃豊かな植物があったアラビア半島からペルシャ湾近辺が海の底になったのが今日の大油田をつくったのです。
イランの両山脈に囲まれた陸地には今でも無数の枯渇した塩水湖が点在しています。
ユーラシア大陸の東側でも、日本列島は大陸の沿岸だったのが、太平洋の底を東から西に流れるマントル溶岩流に引っ張られて島になったのです。
もともとはユーラシア大陸の東端の太平洋に面した地球上で最も人類が生きていくのに適した地域だったのです。
それが地球のへそになった理由です。
ユーラシア大陸の西の文明の突端にあったシナイ半島地域と東の中国文明よりもっと古い縄文文明を形成していた日本列島が地球のへそにあたるのです。
中国4千年の歴史といわれていますが、日本列島の縄文文化は何十万年の歴史を誇る世界最古の人類文明発祥の地であるのです。
その頃、アメリカ大陸はまず西海岸などはマントル溶岩流の湧きあがってくるところで、しょっちゅう陸地が陥没したり隆起したりしておよそ人類文明が興るような地域ではなかったのです。
グランドキャニオンやヨセミテ渓谷、そしてソルトレークの塩水湖などはそれを証明しています。
それに比べて南アメリカ大陸は巨大なアンデス山脈から流れ出る水がこの大陸を網の目のように走る川をつくり、地球の酸素の巨大生産地になって今でも地球の助けをしていて、海と陸とが共存している良い例だと思います。
地球の南端には南極大陸がありますが、北端は氷で固まっていますが北極海という海になっています。
しかしもともとはグリーンランドが北極大陸だったのですが地軸がずれた結果、今のようになったのです。そして南極大陸は南端ではなくオーストラリア大陸とつながっていたのです。
地球の48個の法則のひとつに海と陸つまり有機体と無機体との力のバランスが交互に入れ替わることで、他の無機体だけの星と違った有機生命体が存在出来る環境をつくるシステムがあるのです。
この法則が、海と陸との縄張り争いをつくり、今までにも大西洋のところにアトランティス大陸があったのに、それがけっこう知性の優れた人類が集まっていたのに回りの大陸、特にアフリカ島、南アメリカ大陸を侵略したため陥没して大西洋ができたり、インド洋の南側から、太平洋の赤道直下の辺りにムー大陸というものもありました。これはアトランティスのように人類が横暴を極めた訳ではないのですが、海の勢いが強く太平洋が自分の勢力範囲を広げるためにムー大陸を沈めてそこに、インド洋という太平洋の弟分をつくったのです。そのとき一部残った陸地がインドネシアの多くの島やボルネオ島他フィリピンから沖縄までムー大陸の名残があります。
こういった海と陸の縄張り争いは、これからもますます激しくなると思います。