第十一章 現代へタイムスリップ

もうひとつ 大事なことを言い忘れていました。
わたしには、月という子供がいます。「想い」の名前はテンシと言います。
地球上の有機体生物のように子供をつくるのに凸と凹が交わって子供をつくるといった2元論的メカニズムのようには、わたしたち宇宙の「想い」のイシキ一家は構成されていません。
この2元論の形而上学的な問題として、本来1元論が根元でそれがある次元で2元論に枝分かれしているだけだと申しあげました。
それを、曲解して悪善2元論にしてしまったのが人間だと言いました。
しかし、そういう考え方を人間がしてもやむをえない理由もあるのです。
それは、わたしが悪いのですが、形而下学的な世界で一番基礎にある有機生命体の継続性、すなわち種の保存則に2元論を採用したのが、他ならぬこのわたしなのです。
1元論の世界での継続性・種の保存則はある一定のエネルギーの蓄積とその発散というくり返しの中で、自動的に子供が親になり、親は祖父になるというメカニズムになっているのです。
たとえば、父のヒカリは宇宙のイシキの孫ですが、あるとき宇宙エネルギーのバランスをとる必然性が起きたときに、それが約70億年前なのですが、星雲からあふれ出たエネルギーが太陽という子をつくったのです。
同じように、50億年前に太陽がわたしたち惑星という子供を、エネルギーがあふれ出たときに創ったのです。
そして、それぞれの惑星が生まれたときに彼らの子供たちもほぼ同時に生まれたのです。それぞれの惑星には、みんないくつかの子供を持っています。
エネルギー量の多いものほどたくさん子供を持っています。
わたしは、強い大量のエネルギーを持ち合わせていませんでしたので、たった一つの子供しか創れなかったのです。木星や土星たち、弟からしたら、だらしのない弱々しい兄だと思っていると思います。
ただ、わたしにも自慢できるところがあるのです。
トンビが鷹を生んだのです。この月という子供がものすごく頭がよくて、また力もあってエネルギーがあふれ出ているのです。
いずれ月も子供を創ると思います。そのときわたしは地球系惑星群という一族を創るのです。それはもう間もないうちに実現出来ると思います。
その兆候が出ているからです。
わたしが、人間を懲らしめるために地球に降り立ったのが、今からさかのぼること5百年ぐらい前ですが、そのあと、もうひとつぴしっとけじめをつける迫力に欠けていたわたしにはっぱをかけてくれたのが子供の月であるテンシだったのです。
わたしの優柔不断さにあきれたテンシが百年前ぐらいから、持ち前の知略で人間たちを懲らしめ始めたのです。
人間たちの持つ悪い質のエネルギーがあふれ出るのを利用して、お互い殺し合いをさせて、人間社会にたくさんの悲劇を生ませたのです。これは明らかに月の「想い」であるテンシの仕業でした。人間の「想い」のレベルではとうてい理解できませんが、こういった出来事は決して人間が為したものではないのです。起こるべきして起こっただけのことなのです。なにかが起こるのは、誰かが何かを為したからではなく、ただ起こっただけなのです。宇宙の法則に従って起こっただけなのです。ここをみんな理解していない。宇宙にあるものすべては、それぞれが何かを為しているなどありえないことです。
為すことなど一切なく、すべてはただ起こっているだけなのです。
それを分かっていない人間もなかなかしぶといもので、その起きた悲劇を自分たちの一部強者が正統化させて、あげくの果てに、その正統性を理由にわたしの肉体である地球を、原爆という武器を作って傷つけてしまったのです。
わたしもさすがに怒りましたが、それ以上にテンシが怒ったのです。
そしてそれ以後の人間の様子を見て今、テンシも一緒にここ地球にやってきているのです。
すこし、現代にタイムスリップしますが、この地球のへそである日本も、まあひどいところになったものです。原爆を落とされた教訓など当に忘れて、原爆を落とした国の謀略に引っ掛かって、ぼろぼろになっています。
その中でも、言葉を使った暴力がはびこってしまって、物事の善悪の判断力が完全に喪失しているのです。
このような状況になった理由は、いろいろ隠された陰湿な謀略があって、人間が人間の脳を操ろうという悪魔の所業だとテンシは怒り心頭で、たぶんこれからあとすぐに、これら言葉の暴力を使った悪魔の人間どもにテンシが鉄槌を加えるのは時間の問題だと思うのです。わたしは、そこまでやらなくてもとテンシに言ったのですが、「そこが、お父さんの優柔不断な欠点だ」と逆にしかられました。
まあ、あと数年の内に、この言葉の暴力を使って善良なる人間を苦しめている悪魔たちは、とんでもないしっぺ返しを食うことになるでしょう。
恨みを買うようなことをしたら、必ず倍になって返ってくる。これは作用・反作用の宇宙を貫く法則です。
テンシはその法則の顕在化するのをちょっと早くするだけで、結局は起こるべきして、起こるのですから、いくら情の厚いわたしも、この法則だけは認めざるを得ないのです。
多分、テンシのやることは巧妙ですから言葉の暴力を使うものたちのボスから下っ端まで、ことごとく極限の地獄を味わうことになるでしょう。
そのときに、神さま許して下さいと言われても、わたしはテンシに対するメンツがありますから、何もしてやることは出来ません。これだけは申しあげておきます。
それなら、今からでも遅くない。早く悪魔の所業をやめることです。
それと、一番大事なことですが、彼ら悪魔のやっていることは、悪意のもとに悪質な情報を善良な人間たちに、あたかもエイズウィルスのようにばらまいているのです。
そのウィルスに感染すると、知らず知らずのうちに精神も肉体もボロボロにされていくのです。
そこで、ちょっとヒントをテンシに黙って差しあげますが、そのウィルスに感染しないためには、彼ら悪魔の発信する悪意のもとの悪質な情報を受信しないようにすることです。
今の善良な人間たちには、悪質な情報かどうかを判断する力が喪失しています。そこまで感染しているのです。
だから、もうこうなったら、新聞・テレビ・雑誌・・・低劣な書籍などと一切縁を切ることです。
地球の神として、ヒントを差し上げられるのはただこれだけです。
これ以上のことは、神としても何ともしてあげられません。
どうか、わたしのこの悲痛な想いを分かって頂きたいのです。
テンシが鉄槌を加える前に。